古河市は30に削減、筑西市も削減必至!?
 来年4月の統一地方選挙を前に、市町村合併後の議会定数問題が、県内各地で話題となっています。
 古河市議会は12月12日、定例会を開き、「議員制度に関する調査特別委員会」の最終報告について再審議を求め、議員定数34を30に修正し、賛成多数で委員会報告を了承しました。
 議員制度に関する特別委は、7日に議員定数を34と決め最終報告しましたが、この日、再審査請求の動議が提出され修正されました。
 本会議での採決は記名投票で行われ、賛成60票、反対3票の圧倒的多数で定数の削減が決まりました。
 古河市議会は旧古河市・総和町・三和町の3市町の合併で在任特例を適用、来春の改選後の定数は34と合併協で決められていました。しかし、人口26万と県内最大の水戸市が定数が30であり、古河市が4人超の定数を決めることに市民の反感が高まっていました。
 同じように筑西市でも、議会周辺が混乱しています。市民から、定数を26へ削減する請願と30へ削減する請願の2件が市議会に提出されました。筑西市議会では、9月定例会で定数を28に削減する議員提案を否決したばかりです。
 旧下館市と旧明野、旧関城、旧協和の3町が合併して昨年3月誕生した筑西市は、在任特例を適用したため議員数は77人。次期改選後に法定数の上限である定数34にすることになっていました。
 ところが、「筑西市自治会連合会」が10月30日、定数を26に削減する請願を提出したことから、問題が表面化しました。自治会連合会は削減理由として、筑西市の財政が危機的であることや人口26万の水戸市の定数が30であることを指摘。「人口11万の筑西市は半分でもいいが、行政への住民意志の反映を考慮し26と決めた」(産経新聞の記事より)としています。
 その一方で、11月28日に「筑西市民の声の会」が、定数を30に削減する請願を提出しました。30の理由は「削減は必要だが、旧下館市と旧3町では地域間格差がありすぎる。段階的に30に削減し将来的に26にする」としています。
 いずれにせよ、4月の統一選を前に12月議会で結論を出すことが必要で、筑西市議会の動向が注目されています。

(2006/12/16更新)
定数削減の条例案 常総市議会も可決
 常総市議会は12月15日、議員定数を28から26に減らす定数条例改正案を賛成多数で可決しました。来春の統一地方選で実施予定の市議選から適用します。
 議案を提案した定数調査特別委員会は、削減理由を「合併の根幹である行財政改革を自ら率先して推進する必要がある」としています。削減で年間約1460万円の議会経費が節約できる見込みです。
 常総市は06年1月、旧水海道市と旧石下町が合併して誕生し、現在、市議は35人です。

(2006/12/19更新)
筑西市議会定数、段階的削減の定数30の条例案を可決
 筑西市議会では12月18日、議員定数問題を議題とし、8減を求めた市自治会連合会の定数26案を否決、段階的な削減を主張した住民団体の30案を採択しました。この定数30は、来年4月の統一選で行われる見込みの市議選から適用されます。「議会改選後に議員報酬の値上げをしない決議」も賛成多数で可決されました。