チャーター船の予約は既にキャンセル、議会軽視の結論に不満の声
昭和52年以来、3年に一度実施されてきた「いばらき青年の船」事業が、来年度から廃止される見込みとなりました。井手よしひろ県議の関係者からのヒアリングで明らかになりました。
青年の船は、県内在住の青年を大型客船で海外(主に中国)に派遣し、船内での研修や訪問国での現地青年との交流、施設・企業等の視察をとおして、広い視野に立って地域における活動を進めることができる人材の育成を目的とした事業です。前回開催の平成16年度は、11月16日から25日までの10日間、上海市、北京市に、452名を派遣しました。約7000万円の予算を掛けた大型事業です。
青年の船事業に参加した青年は、単に10日間の船上研修だけではなく、事前や事後にも合宿研修などを実施。終了後も「青年の船の会」を結成して、地域で連携を図り、活動を展開しています。
昨年10月の予算決算特別委員会で、井手県議は、青年の船事業の継続と充実を訴え質問をしましたが、担当課長は「財政事情等もございますので、その辺は、青年の船事業は3年に一遍で、平成16年度に行きましたけれども、多分、県費だけで7,000万円ぐらいかかっていると思うんですけれども、その辺のところをいかに詰めてやれる方法があるのか、今、その辺を詰めて、来年度の予算要求に向けて考えていきたいなというふうに思っているところでございます」と慎重な答弁を行っていました。
新年度予算編成に向けては、財源不足の中で様々な事業予算が縮減されています。この青年の船事業も、その削減される事業の一つに入ってしまったと思われます。担当課では、「青年塾」のような形式で、50人程度を対象にした人材育成を行い、そのカリキュラムの一貫として海外視察も計画したい、と説明しています。これでは、青年の船事業を行っていない年の「青年の翼」事業と何ら変わりがありません。青年の船事業は来年度で打ち切りという表現の方が、正鵠を得ていると思います。
応募者が中々集まりにくくなった現状や多額の県費持ち出しなどを考えると、一つの決断として受け入れなくてはならないのかもしれませんが、次代を担う青年を育成しようという、志の高い事業を打ち切ることは非常に残念なことです。来年度の青年の船実現を目指して準備をしてきた青年達には、どのような説明をするのでしょうか。
さらに、昨年12月には既にチャーター船の予約をキャンセルしていたという事実も確認しており、正式な議会での審議を前に、事業打ち切りという結論をもっていた県当局の姿勢には納得がいきません。議会軽視の決断に、今日一日怒りが納まりませんでした。
(写真は、平成16年度のいばらき青年の船の洋上研修の一コマ:朝の体操)

青年の船は、県内在住の青年を大型客船で海外(主に中国)に派遣し、船内での研修や訪問国での現地青年との交流、施設・企業等の視察をとおして、広い視野に立って地域における活動を進めることができる人材の育成を目的とした事業です。前回開催の平成16年度は、11月16日から25日までの10日間、上海市、北京市に、452名を派遣しました。約7000万円の予算を掛けた大型事業です。
青年の船事業に参加した青年は、単に10日間の船上研修だけではなく、事前や事後にも合宿研修などを実施。終了後も「青年の船の会」を結成して、地域で連携を図り、活動を展開しています。
昨年10月の予算決算特別委員会で、井手県議は、青年の船事業の継続と充実を訴え質問をしましたが、担当課長は「財政事情等もございますので、その辺は、青年の船事業は3年に一遍で、平成16年度に行きましたけれども、多分、県費だけで7,000万円ぐらいかかっていると思うんですけれども、その辺のところをいかに詰めてやれる方法があるのか、今、その辺を詰めて、来年度の予算要求に向けて考えていきたいなというふうに思っているところでございます」と慎重な答弁を行っていました。
新年度予算編成に向けては、財源不足の中で様々な事業予算が縮減されています。この青年の船事業も、その削減される事業の一つに入ってしまったと思われます。担当課では、「青年塾」のような形式で、50人程度を対象にした人材育成を行い、そのカリキュラムの一貫として海外視察も計画したい、と説明しています。これでは、青年の船事業を行っていない年の「青年の翼」事業と何ら変わりがありません。青年の船事業は来年度で打ち切りという表現の方が、正鵠を得ていると思います。
応募者が中々集まりにくくなった現状や多額の県費持ち出しなどを考えると、一つの決断として受け入れなくてはならないのかもしれませんが、次代を担う青年を育成しようという、志の高い事業を打ち切ることは非常に残念なことです。来年度の青年の船実現を目指して準備をしてきた青年達には、どのような説明をするのでしょうか。
さらに、昨年12月には既にチャーター船の予約をキャンセルしていたという事実も確認しており、正式な議会での審議を前に、事業打ち切りという結論をもっていた県当局の姿勢には納得がいきません。議会軽視の決断に、今日一日怒りが納まりませんでした。
(写真は、平成16年度のいばらき青年の船の洋上研修の一コマ:朝の体操)