県政懇談や政治学習会などを開始していると、よく聞かれる質問が、「年金資金の運用はうまくいっているのか」という質問です。
 3年前の年金論争の中で、公明党は年金100年安心プランを提示しました。当時は、日本の株式市場が大幅に低下して、年金資金の運用も6兆円ほどの巨額な損失を出していました。「年金が株に投資され、大損している」「運用経験のない官僚に株式投資などさせるから、損失が発生するのだ」といった批判がマスコミに踊りました。
 現在の年金保険料の残高は、約148兆円(2005年3月現在)という巨大な規模になっています。
 この巨額の積立金は、政府全額出資の「年金積立金管理運用独立行政法人」という団体が、専門的に運用しています。
 この資金運用事業にかかる損益についての推移を示すと以下のとおりとなります。
参考写真
 市場での運用により生じた運用収入は、平成13年度と平成14年度の両年度において合計3兆2,000億円を超える損失となりましたが、その後の3年間でこれを上回る利益が生じ、5年通期では12兆5,422億円の利益を上げています。
 平成18年度も、9月までに3577億円の利益を計上しています。
 株価の好転を受けて、年金資金の運用は順調なようです。
参考:年金積立金管理運用独立行政法人のHP