参考写真 日本三名園の一つ水戸偕楽園を会場に、「第111回水戸の梅まつり」が平成19年2月20日から3月31日まで開催されます。期間中は、野点茶会や野外琴の会、夜梅祭などの各種行事が行われます。
 偕楽園内には100種3000本と、南側田鶴鳴梅林には1000本の梅が植えられ、かぐわしい早春を告げてくれます。旧県庁舎の隣地・弘道館敷地には、梅が60種800本が植えられており、梅の名所となっております。今年は暖冬の影響を受けて、22日現在で既に6分咲きとなっています。(偕楽園の梅の開花状況
 「水戸の梅まつり」は、明治29年、水戸〜上野間の鉄道開通を機に、観梅列車が運行されたことにその起源があります。
 偕楽園は、江戸時代に水戸藩主・徳川斉昭が創建しました。当初、現在よりも広大な敷地に200種1万本の梅林が植えられ、まさに日本一の梅園でした。しかし、戦災などで荒廃し、現在は100種3000本と、創建時の三分の一程度の規模となってます。全国的に観ても、静岡市の丸子梅園や兵庫県たつの市の「世界の梅公園」など300種以上を集める梅園ができ、人気を集めています。梅まつりの来園者数も、ピーク時の1974年の292万人から、現在は約100万人超とほぼ3分の1に減少しています。
 こうした状況に、危機感を募らせた市内の住民や財界人が、昨年(06)年3月に「偕楽園公園を愛する市民の会」を設立。広く募金を募り(平成25年までに3期に分けて300万円の募金を目標として活動しています)、偕楽園を再び日本一の梅園にする取り組みを開始しました。今年はまず約100種の苗木を購入。県が提供する公園内の好文橋そばに約20アールの苗畑をつくり、来年の春に植樹することにしています。その後も13年ごろまでに全国の梅園に協力を得て、合計で約400種の苗木を収集し、梅林を広げる計画です。
 苗木は5年前後で観賞できるようになるので、17年ごろには従来の100種も合わせて約500種の梅の花が公園内に咲く予定です。
 募金は個人1口2000円、法人は1万円です。なお、同会の会費は年1000円です。問い合わせは、「偕楽園公園を愛する市民の会」(代表:和田祐之介さん:電話029・222・1117)まで。