日立市は3月7日開会した定例市議会に、「落書きの防止に関する条例案」を提出しました。落書きによる被害が後を絶たないことから、罰則規定を盛り込むなど、市として景観保全の決意を示すのが目的です。市議会で可決されれば、7月から施行される予定です。落書き防止条例は、観光地である奈良県や神奈川県鎌倉市、繁華街がある東京都渋谷区などが制定されており、茨城県内の市町村では初めてです。
 日立市落書き防止条例では、「何人も、落書きをしてはならない」と規定し、公共施設だけでなく、民間の建物も対象に含めて、無断で絵や文字などを描く行為を禁じていまる。違反者には5万円以下の過料を科し、悪質な事例については名前の公表や、建造物損壊容疑での刑事告訴・告発も視野に入れています。
 日立市は市内23地域ごとに組織されているコミュニティー推進会と協力してパトロールを強化し、条例施行に合わせて啓発キャンペーンを実施することにしています。
 市内では、歩道橋・陸橋、商店のシャッター、道路標識などで落書きが目立っています。日立市建築塗装組合や地元住民らが組織する「落書き消し隊」などが、ボランティアで消したり、外の色を塗ったりして環境美化を進めていますが、絵を飾って隠したりしているが、また落書きされることもあり、いたちごっこの状態です。
 モラルの向上と共に、小さな落書きでも絶対に許さないという行政や警察の取り組みも必要です。こうした条例の制定をバネにして、「美しい街ひたち」づくり進めてまいりたいと思います。