3月16日、ライブドアの連結決算を粉飾したなどとして、証券取引法違反の罪に問われたライブドア前社長の堀江貴文被告に対し、東京地裁は懲役2年6カ月の実刑判決を下しました。
 判決では、検察側の起訴事実がすべて認められ、堀江前社長の指示、了承なしには犯行はあり得なかったと判断しました。「証券市場の公正性を害する悪質な犯行」として、堀江被告を断罪したものです。
 堀江被告側は、この判決を不服として即日控訴。堀江被告は、5億円の保釈金を支払い再保釈されました。
 ここまでは、ある程度予想された事態でしたが、想定外の出来事がその夜に起こりました。何と保釈中の刑事被告人が、TBSとテレ朝のニュース番組に出演したのです。
「重く受け止めるが納得できない」 堀江被告がTV出演
朝日新聞(2007/3/17)
 ライブドア前社長の堀江貴文被告(34)は3月16日夜、テレビ朝日の番組「報道ステーション」に出演し、実刑判決を受けたことについて「重く受け止めているが、納得できない部分もかなりある」と語った。
 法廷ではスーツにネクタイを締めていたが、番組では黒のシャツにパーカといった普段通りのラフな姿だった。
 判決が起訴事実のすべてを認めたことには、「私が経験したことをかんがみても、ちょっと辛(つら)いなあみたいなところはある」と話した。
 判決は、一連の違法行為のすべてを前社長が了承していたと認定した。前社長は「私は了承してないが、部下が『社長は知っていた』と思っていただけで、勘違いしちゃったんじゃないか」と述べた。
 判決は一般投資家を犠牲にした犯罪であるという点を強調したが、「損をさせようとか、うそをついてもうけようとか思ったことはない」と主張した。

 そもそも保釈中で刑事事件で係争中の被告が、テレビに出演することが許されるのでしょうか。堀江被告も非常識なら、それを許して出演させるテレビ局も、その報道姿勢が疑われます。
 一つだけ分かったことは、「ホリエモンは全く反省していない」問うことです。残念です。