総務省では、4月6日より「地方公共団体別給与等の比較コーナー」をホームページに開設しました。
 地方公務員の給与については、一層、国民、住民の理解と納得を得るためにも、給与情報の徹底した開示が不可欠です。これまで、給与関係等情報については、各地方公共団体が総務省の示した様式に沿ってそれぞれのホームページで公表する「給与情報等公表システム」が平成18年3月から運用されてきました。今回、給与情報等の一覧性を高め、団体間の比較がさらに容易にできるよう、総務省のホームページ内に「地方公共団体別給与等の比較コーナー」を設け、市区町村を含む地方公共団体の給与情報を詳細に提供することになりました。
 「地方公共団体別給与等の比較コーナー」の内容は、ラスパイレス指数や平均給与月額に加え、特殊勤務手当や期末・勤勉手当、退職手当を含む各種手当額についても、職種ごとの状況を公表しています。
茨城県職員の退職金平均:2,864万円
 例えば、茨城県の職員のラスパイル指数で比較した給与水準は、101.1で全国7番目の高さとなっています(平成18年地方公務員給与実態調査)。また、60歳定年時の退職金の平均額は2,864万円で、全国8番目の高さとなっています(平成18年地方公務員給与実態調査より、一般行政職、教員、警察官などすべての公務員の退職金の平均額)。
 さらに、民間に比べて水準が高いとの指摘のある技能労務職員等(清掃職員、学校給食員及びバス事業運転手)については、賃金構造基本統計調査のデータを用いて、比較のひとつの参考となる民間給与データもあわせて提供されています。
 これによると、全国の地方公務員のうち清掃職員や学校給食員、バス事業運転手の平均給与月額は、民間の類似業種と比べて3〜5割程度も高いことが分かりました。民間との差が最も大きいのはバス事業運転手。平均給与月額は約49万円で、民間より約55%高くなっています。清掃職員は約42万円で、約40%高い水準。学校給食員は約34万4000円で、民間の調理師より約35%高くなっています。
参考写真
参考:総務省の「地方公共団体別給与等の比較コーナー」