5月24日井手よしひろ県議は、県住宅課長より日立市内の県営アパートの改修計画について説明を受けました。
 日立市内には18年3月末で2179戸の県営住宅があります。その中には、高度経済成長が始まる以前の昭和27年建設のアパートもあり、計画的な改修がどうしても必要です。
県営金沢アパート 今回のヒアリングは、主に金沢アパートと根道アパートの改修について行いました。
 現在、金沢アパート(日立市東金沢町2丁目14)は新規募集を停止し、平成17年度から22年度までの計画で全面改修を行っています。この改修は、外見、躯体はそのままで内装を全面的に改善するものです。浴室のユニットバス化、台所流し台の設備更新、浴室・台所への給湯装置新設、インターホン設置、床段差の解消、畳部屋のフローリング化、階段への手すり設置などを行っています。立て替えの場合1戸あたり1200万円以上のコストがかかりますが、こうした内装の全面リフレッシュの場合1戸あたりのコストは530万円程度に納まります。県営アパートを維持するためには、次善の選択といえると思います。
 18年度中に5号棟24戸の改善工事が完了しました。19年度は3号棟24戸の工事を行います。20年度は23号棟(24戸)と24号棟(18戸)。21年度は7号棟(24戸)と8号棟(16戸)、10号棟(8戸)。22年が20号棟(16戸)と21号棟(16戸)、22号棟(16戸)と順次工事を行います。21年度から新規入居募集を再開する予定です。募集予定戸数は85戸程度となる見込みです。
 なお、内装の改善工事と共に、井手県議がかねてから要望していた駐車場の整備も今年度から着手されます。
 ヒアリングの後、実際に改善が行われたアパートを視察してみました。内装が良くなった反面、外装は全く手が加わっていませんので、リフレッシュ感が感じられません。折角の全面改善ですので、外装も塗装改修の前倒し実施などの措置が是非必要と感じました。
根道アパートの早期整備を要望
県営根道アパートの高層棟 昭和48年から50年にかけて建設された根道アパートは、傾斜地に建設され駐車スペースが全く確保できないことや7階建ての高層棟(9号棟、10号棟)は現行の建築基準法上問題があることなどから早期の改修が望まれています。
 現在、整備が進められている和田前アパートの新築工事が完成後、高層棟の居住者を同アパートの転居していただき、高層棟は解体する予定です。