参考写真 昨年(平成18年)6月1日より導入された駐車監視員制度について、その取り締まり実績が公表されました。
 制度が実際に導入された水戸、土浦両署では、水戸署が2551件、土浦署は2497件で、このうち駐車監視員による取り締まりはそれぞれ1503件(全体の58.9%)、2119件(84.9%)でした。
 水戸と土浦の中心市街地の路上駐車台数は定時調査の結果、制度導入前の47.5台、41台から、それぞれ8.5台、11.5台と大幅に減少しました。
瞬間道路駐車台数H18年5月H19年5月
水戸国道50号水戸駅前〜大工町交差点47.5台8.5台
土浦国道125号および県道土浦境線41台11.5台

 反則金の納付に応じない者への財産差し押さえ件数は、20件でした。
 なお、今年8月1日から、日立署とつくば中央署管内でも、駐車監視員制度の導入が予定されています。
駐車監視員制度導入から1年 “路駐”激減で範囲拡大
東京新聞(2007/6/13日)
 改正道交法によって昨年六月から駐車違反の取り締まりの民間委託が可能となり、水戸・土浦両署管内で駐車監視員による活動が始まってから一年が経過した。これらの地域では、違法駐車が激減するなどの効果が表れており、八月からは日立、つくば両市にも拡大する方針だ。
 県警交通指導課のまとめでは、制度導入後の一年間に、駐車違反の放置車両確認標章(ステッカー)が取り付けられた件数は、水戸署が二千五百五十一件(前年同期千百八十四件、215・5%増)、土浦署が二千四百九十七件(同八百九十三件、279・6%増)と、大幅に増加した。このうち、駐車監視員によるものは、水戸署が千五百三件、土浦署が二千百十九件で、全体のそれぞれ58・9%、84・9%を占めた。
 水戸市内では、重点路線とした国道50号のJR水戸駅前−大工町交差点までの二キロで、路上駐車の台数を調査したところ、導入前の昨年五月は一日平均四七・五台だったが、今年五月には八・五台と大幅に減った。
 同市内で路線バスを運行する茨城交通では「路上駐車が減り、乗務員からは走りやすくなったと聞いている。運行もスムーズになった」と話している。
 路上駐車減少に効果が見られたことから、八月一日からは、日立・つくば中央両署でも駐車監視員の民間委託を開始する予定。同課で現在、重点地区・路線などのガイドラインを策定している。
 同課では「違法駐車をなくすことが、取り締まりの目的。駐車の際は、道路以外の駐車場などに駐車することを一人一人が意識してほしい」と呼びかけている。