参考写真 茨城県警本部では今年(07年)4月、夜間のヘッドライトは「上向き(ハイビーム)」が基本というキャンペーンを大々的に展開しています。国道などの主要道路に設置された電光掲示板などで告知すると共に、「下向きライト走行に潜む危険」というタイトルの「交通安全かわら版−号外」をインターネットに掲載しています。
 かわら版によると、対歩行者死亡事故の事故発生時、その約94%が下向きだったそうです。また、2007年に発生した夜間の事故15件中、ライトを上向きにしていれば9件の事故を回避できた可能性があるとしています。
参考:下向きのライト走行に潜む危険?(PDFファイル) - 茨城県警察本部
 反面、県外から転入してきた免許更新者554人を対象に2〜3月に実施された県警の交通企画課のアンケート結果を見ると、夜間ライトの項目で、約86%がライトを下向きにして走行していると答えました。ライトの切り替えについては、「普段は下向きで運転」と答えた人は約56%に達し、「上下をこまめに切り替え」ている人は約38%にすぎませんでした。
 Yahoo!Japanのニュース意識調査「車のライト『下向き』が浸透」(実施期間:2007年5月24日〜2007年6月3日)の結果では、「ライトは下向きが基本と思っていた」人が64%、「ライトは上向きが基本を知っていた」人が21%、「基本はないと思っていた」人が17%となっていました。
 茨城県のような市街地の少ないところでは、「基本は上向き」は至極当然に理解されるでしょう。こまめに、上向きと下向きを切り替えたりすることで、安全運転を確保すべきです。
 ただ、市街地で車の交通量が多いところでは、単純ではなさそうです。法律上は対向車に対してハイビームでの走行は、問題があります。ライトは上向きが基本ということを徹底し、後は、相手を思いやる心が大切ということでしょうか。