6月21日、井手よしひろ県議ら県議会予算特別委員会の一行は、県外調査の2日目として、浜松市内の聖隷三方原病院を訪問しました。
聖隷三方原病院は、昭和17年に開設されたベット数874床の急性期医療に特化された総合病院です。ドクターヘリを有する「救急救命センター」機能、昭和56年に日本で最初にオープンした」ホスピス病棟、患者中心の健全な経営体質など全国から注目されている病院です。
今回の視察では、病院事務長から経営の基本的な考え方と現状、ドクターヘリの運行状況などを詳細に聞き取り調査しました。また、病院内のホスピス病棟や看護専門大学などの施設を視察しました。
聖隷三方原病院のドクターヘリは、平成11年4月の浜松救急医学研究会による自主運行のスタート以来8年間で3624件の出動を行ってきました。平成14年からは国や県の事業として正式に位置づけられ、平成18年度の出動実績は604件となっています。ドクターヘリ事業は全国10件で行われていますが、県の東西2カ所でドクターヘリを運用しているのは静岡県だけです。聖隷三方原病院のドクターヘリは静岡県西部の救急医療を支えています。ドクターヘリの運用の費用は、約1億4000万円。県と国の補助によって成り立っています。ヘリコプターに乗り込む医師と看護士は、病院側365日常に確保しています。(担当する救急救命センターの医師は7名体制)。現在増築しているD病棟の屋上には、ドクターヘリが直接離発着できるヘリポートが整備されます。
国会では「ドクターヘリ法」が成立し、5年以内に全国すべての都道府県で運行されることになっていますが、受け入れの病院の体制整備、いわゆるフライングドクター、フライングナースと呼ばれる人員の確保など様々な課題が横たわっています。今回の視察は、茨城のおけるドクターヘリ導入の第一歩となる貴重な現地調査となりました。
(写真は、聖隷三方原病院で運用されているドクターヘリ、紹介パンフレットより)
参考:聖隷三方原病院のHP
さらに、全国でもトップクラスの充実度を誇るホスピス医療の現場を垣間見ました。聖隷三方原病院のホスピス棟は、一般病とは全く別の環境に設置され、緑に囲まれた和風のコンドミニュアムのような造りとなっていました。一人一室の病室は家族や友人と過ごす空間も確保されています。27床(27室)の病室に対して、ほぼ同数の看護士と5名の医師が配置された充実した看護体制となっています。病室の料金は徴収されていませんが、患者負担は一ヶ月30万円を超えるということです。家庭の味を味わうことが出来るようファミリーキッチンやチャペルも完備しており、医療と環境面の両面から終末期の患者をサポートしています。
近年は、ホスピス施設の充実だけではなく、緩和ケアの早期開始や自宅でのホスピスケアの取り組みも積極的に行っています。増築されているD棟では、緩和ケア病棟が新設され、今年度から厚労省が取り組む緩和ケアセンターの臨床研究もこの病院で行われることになっています。
国が進めるガン対策の中でも、緩和ケアの充実は大きな柱の一つです。直接、患者さんからお話を聞く機会等には恵まれませんでしたが、人間の尊厳を重視した医療を考えた場合、避けては通れない課題でもあり、茨城県でも積極的な議論が必要です。
(写真は、緑あふれる環境の中整備されたホスピス棟)
聖隷三方原病院は、昭和17年に開設されたベット数874床の急性期医療に特化された総合病院です。ドクターヘリを有する「救急救命センター」機能、昭和56年に日本で最初にオープンした」ホスピス病棟、患者中心の健全な経営体質など全国から注目されている病院です。

聖隷三方原病院のドクターヘリは、平成11年4月の浜松救急医学研究会による自主運行のスタート以来8年間で3624件の出動を行ってきました。平成14年からは国や県の事業として正式に位置づけられ、平成18年度の出動実績は604件となっています。ドクターヘリ事業は全国10件で行われていますが、県の東西2カ所でドクターヘリを運用しているのは静岡県だけです。聖隷三方原病院のドクターヘリは静岡県西部の救急医療を支えています。ドクターヘリの運用の費用は、約1億4000万円。県と国の補助によって成り立っています。ヘリコプターに乗り込む医師と看護士は、病院側365日常に確保しています。(担当する救急救命センターの医師は7名体制)。現在増築しているD病棟の屋上には、ドクターヘリが直接離発着できるヘリポートが整備されます。
国会では「ドクターヘリ法」が成立し、5年以内に全国すべての都道府県で運行されることになっていますが、受け入れの病院の体制整備、いわゆるフライングドクター、フライングナースと呼ばれる人員の確保など様々な課題が横たわっています。今回の視察は、茨城のおけるドクターヘリ導入の第一歩となる貴重な現地調査となりました。
(写真は、聖隷三方原病院で運用されているドクターヘリ、紹介パンフレットより)


近年は、ホスピス施設の充実だけではなく、緩和ケアの早期開始や自宅でのホスピスケアの取り組みも積極的に行っています。増築されているD棟では、緩和ケア病棟が新設され、今年度から厚労省が取り組む緩和ケアセンターの臨床研究もこの病院で行われることになっています。
国が進めるガン対策の中でも、緩和ケアの充実は大きな柱の一つです。直接、患者さんからお話を聞く機会等には恵まれませんでしたが、人間の尊厳を重視した医療を考えた場合、避けては通れない課題でもあり、茨城県でも積極的な議論が必要です。
(写真は、緑あふれる環境の中整備されたホスピス棟)