7月の台風としては過去最大の勢力、地球温暖化の影響か
参考写真 7月15日、台風4号が東海から関東の南海上を東に進み、夜には千葉県の東の海上に達し、茨城県内にも多量の雨を降らしました。15日23:00現在で、全国の死者は3人、けが人は70人以上にのぼっています。空の便や新幹線が大きく乱れたほか、建物への被害も出ました。千葉県で4棟、鹿児島県で6棟が全壊するなど、7県で計25棟が全半壊しました。
 県内では、常磐線が日立以北で一時運休となり、終日ダイヤが乱れました。鹿行地域や県北地域でも床下浸水や道路冠水などの被害が出ました。
 公明党県本部では、加藤しゅういち参議院比例区候補を迎えて、県内5カ所で街頭遊説を計画していましたが、昨日中にすべて中止しました。午後には、防災対策に役立てるため県北地域の河川増水箇所の現地調査を行いました。
(写真は、日立市北部を流れる東連津川の増水現場を現地調査する加藤しゅういち参議院比例区候補)
台風4号、ラニーニャ現象も一因か 海面水温高く勢力強める
スポーツ報知(2007年7月14日)
 7月としては観測史上最強の勢力で、14日、鹿児島に上陸した台風4号。気象庁は日本の南で海面水温が高く台風が発達しやすい環境だったことが一因で、世界的な異常気象を引き起こすとされる南米ペルー沖の「ラニーニャ現象」の影響も指摘している。
 気象庁によると、海水は大気と比べ暖まりにくいため、台風発生域のフィリピン沖の北西太平洋では、海面水温が上がるピークは9月ごろ。1947年9月の「カスリーン台風」や59年9月の「伊勢湾台風」など、大規模な被害が出た台風のほとんどは秋の発生だ。
 しかし、今年は北西太平洋の海面水温が6月以降、平年より1度以上高く、フィリピンから沖縄近海にかけて30度以上の海域が広がっている。4号はそこを通過し非常に強い勢力に発達した。
 ラニーニャは4月ごろ発生。同現象が起きると、太平洋赤道海域を吹く東風の貿易風が強まり、暖かい海水が西に吹き寄せられるため、同海域東側のペルー沖では海面水温が下がるが、西側のフィリピン近海などは逆に上がるという。
 4号は暴風域が直径200キロ前後と九州をほぼ覆うほど広いのも特徴。台風の速度が比較的遅いこともあり、広範囲で長時間、暴風が続く恐れがある。

神栖で6棟床下浸水 台風4号 交通機関にも影響
東京新聞(2007年7月16日)
 県内は7月15日、台風4号の接近に伴い、強い雨や風が吹き荒れ、床下浸水や交通の乱れなどの影響があった。けが人などはなかった。水戸地方気象台によると、15日早朝から昼すぎにかけてが、雨や風のピークだった。
 台風の接近に伴い、同気象台は鹿行、県南地方に15日午前2時50分ごろ、そのほかの地域には午前8時10分ごろに大雨洪水警報や暴風波浪警報を出した。
 県消防防災課によると、神栖市内の六棟が床下浸水。笠間市では、倒木によって民家の屋根瓦が壊れた。また、高萩市内の関根川支流が氾濫(はんらん)し、5世帯18人が一時避難。内原町の450世帯で午後3時20分ごろから約1時間20分にわたり停電した。
 JR東日本水戸支社によると、常磐線は日立〜いわき駅間で午前10時20分ごろから約8時間半、水郡線は上菅谷〜常陸太田駅間で午後4時ごろから約3時間、それぞれ運転を見合わせた。東日本高速道路関東支社によると、常磐道高萩〜北茨城IC(インターチェンジ)間で午後3時半から通行止めとなった。