インターネットの犯罪サイトが問題になっています。
インターネットのサイト「闇の職業安定所で知り合った3人が、何の関係もない通りがかりの女性を拉致し、殺害するという事件が起きました。また、いじめを苦にして自殺した高校生が、下半身の写真を「学校裏サイト」に掲載されていたという陰湿な事件も発覚しています。
このような裏サイトはインターネットの世界にたくさん存在するといわれ、裏世界の仕事の求人や売春、援助交際のあっせん、振り込め詐欺用の銀行口座の売買、いじめや脅迫などさまざまな犯罪の温床になっています。
こうした裏サイトは、パソコン以外に携帯電話のサイトもあり、こちらのほうがチェックがゆるく更に危険だという説もあります。
このような危険なサイトを放置せず、何らかの規制をかけることはできないのでしょうか。
この種のサイトは潰しても潰しても、また別のサイトを立ち上げる人間がいることが、大きな問題です。情報交換のサイトが犯罪に利用されるわけですが、情報交換自体が罪になるわけではないので、規制するにはその情報交換で何が話し合われているかをつかまなければなりません。犯罪予備軍の出会いだけにそのサイトが使われ、あとのやり取りは直接メールで行われるとなると、サイトの管理者自体を罰することが非常に難しい仕組みになっています。
警察はサイバーパトロールを実施して違法情報の発信者の取締りを行っていますが、それだけではとても間にあうものではありません。そこでこのような問題に対して通報の窓口を設け、違法情報・有害情報をキャッチし、対処するためのポータルサイトが2006年6月から立ち上がっています。
そのサイトは「インターネット・ホットラインセンター」。警察庁からの業務委託により財団法人インターネット協会が管理・運営を行っているもので、その目的はインターネット上にある違法情報や、犯罪その他の違法行為を引き起こす原因となる情報の流通を阻止することです。
警察に違法サイトなどの通報を行うときは、通報者は名前などを明らかにする必要があり、そのために通報をためらうということもありました。これに対して、ホットラインセンターへの通報は、匿名でも行えますから、通報のハードルはより低いといえます。
ホットラインセンターが受けた情報はその内容によって、「警察への情報提供」「プロバイダや電子掲示板の管理者等に対する対応依頼」「関係機関等への情報提供」「フィルタリング事業者に対する情報提供」などが行われます。
「関係機関等への情報提供」とは、人権侵害や知的財産侵害の情報を、それぞれ人権擁護機関や権利者団体に知らせるということです。また、「プロバイダや電子掲示板の管理者等に対する対応依頼」とは、プロバイダや電子掲示板の管理者に、掲載されている情報の削除や送信防止措置などの対応を依頼することです。
インターネットから犯罪サイトを追放するためには、このような市民の協力も、今後ますます必要になってきます。
参考:インターネット・ホットラインセンター
インターネットのサイト「闇の職業安定所で知り合った3人が、何の関係もない通りがかりの女性を拉致し、殺害するという事件が起きました。また、いじめを苦にして自殺した高校生が、下半身の写真を「学校裏サイト」に掲載されていたという陰湿な事件も発覚しています。
このような裏サイトはインターネットの世界にたくさん存在するといわれ、裏世界の仕事の求人や売春、援助交際のあっせん、振り込め詐欺用の銀行口座の売買、いじめや脅迫などさまざまな犯罪の温床になっています。
こうした裏サイトは、パソコン以外に携帯電話のサイトもあり、こちらのほうがチェックがゆるく更に危険だという説もあります。
このような危険なサイトを放置せず、何らかの規制をかけることはできないのでしょうか。
この種のサイトは潰しても潰しても、また別のサイトを立ち上げる人間がいることが、大きな問題です。情報交換のサイトが犯罪に利用されるわけですが、情報交換自体が罪になるわけではないので、規制するにはその情報交換で何が話し合われているかをつかまなければなりません。犯罪予備軍の出会いだけにそのサイトが使われ、あとのやり取りは直接メールで行われるとなると、サイトの管理者自体を罰することが非常に難しい仕組みになっています。
警察はサイバーパトロールを実施して違法情報の発信者の取締りを行っていますが、それだけではとても間にあうものではありません。そこでこのような問題に対して通報の窓口を設け、違法情報・有害情報をキャッチし、対処するためのポータルサイトが2006年6月から立ち上がっています。

警察に違法サイトなどの通報を行うときは、通報者は名前などを明らかにする必要があり、そのために通報をためらうということもありました。これに対して、ホットラインセンターへの通報は、匿名でも行えますから、通報のハードルはより低いといえます。
ホットラインセンターが受けた情報はその内容によって、「警察への情報提供」「プロバイダや電子掲示板の管理者等に対する対応依頼」「関係機関等への情報提供」「フィルタリング事業者に対する情報提供」などが行われます。
「関係機関等への情報提供」とは、人権侵害や知的財産侵害の情報を、それぞれ人権擁護機関や権利者団体に知らせるということです。また、「プロバイダや電子掲示板の管理者等に対する対応依頼」とは、プロバイダや電子掲示板の管理者に、掲載されている情報の削除や送信防止措置などの対応を依頼することです。
インターネットから犯罪サイトを追放するためには、このような市民の協力も、今後ますます必要になってきます。
