10月4日、井手よしひろ県議は、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO:東京都中央区)を訪れ、地元の厚生年金健康福祉センター「ウェルサンピア日立」の処分問題について担当部長などから説明を受けました。
RFOは、年金改革の一環として年金資金を活用して建設・運営されている年金福祉施設313施設を、5年間で廃止・譲渡し、年金資金に還元するために設立されました。平成17年10月に設立され、22年9月末までに整理を完了することが法律で定められています。
RFOは、民間のノウハウを幅広く活用するために、民間人主体の専門機関です。
処分に当たっては、全て一般競争入札で行い、譲渡先は民間事業者、地方公共団体の差別をつけていません。(ただし地方公共団体については、支払いの条件が優遇されます)また、譲渡後5年間は、パチンコ店などの風俗営業などに転用することができないなど条件が付きます。
ウェルサンピア日立は、昭和62年11月に日立市南部の久慈町に隣接する埋め立て地に建設されました。鉄筋コンクリート5階建て(地下1階)で、客室が24室、会議室3室、宴会場4室、レストラン、結婚式場、大浴場を有します。また、屋内アイススケート場やウォータースライダーが完備したプール、ナイター設備がそろった6面のテニスコートなどの付帯施設もあり、地域の交流拠点として市民に親しまれています。
営業の収支状況は、公共施設でありため固定資産税等の税金を免除されており、減価償却前では毎年2000万円程度の黒字を計上しています。
このウェルサンピア日立は、今後、20年度または21年度に一般競争入札によって、民間事業者に売却されることになります。地元では、ウェルサンピア日立を現状のまま存続させてほしいとの要望が強く出されています。一部には、日立市が買収してほしいとの意見もありますが、収益が上がっており施設でもあり、譲渡価格はかなりに高額な水準になると予想されます。日立市が民間企業に互して譲渡を受けるには大きな出費となり、厳しい財政状況の中、なかなか難しい状況です。全国的にみても、自治体が競争入札で譲渡を受けた事例はわずか数例で、それもウェルサンピアのような大型宿泊施設は一つもありません。民間業者が落札したとしても、建設後20年以上が経過し大規模な改修が必要な時期にさしかかっており、収益面でもアイススケートリンクやプールは継続が危ぶまれています。
実際の処分は、RFOが処分を官報に告示するまでは、最低の売却価格なども一切公表されず、その時期も未定です。日立市としては、地元の要望をしっかりとRFOに伝え、少しでも有利な条件で譲渡先が決定されることを支援することが必要です。
(2009/5/9更新)
2009年5月8日、サンピア日立の一般競争入札が行われ、日立市が3億4500万円で落札しました。詳しい経緯は、「サンピア日立、日立市が3億4500万円で落札」をご覧下さい。
参考:ウェルサンピア日立のホームページ
RFOは、年金改革の一環として年金資金を活用して建設・運営されている年金福祉施設313施設を、5年間で廃止・譲渡し、年金資金に還元するために設立されました。平成17年10月に設立され、22年9月末までに整理を完了することが法律で定められています。
RFOは、民間のノウハウを幅広く活用するために、民間人主体の専門機関です。
処分に当たっては、全て一般競争入札で行い、譲渡先は民間事業者、地方公共団体の差別をつけていません。(ただし地方公共団体については、支払いの条件が優遇されます)また、譲渡後5年間は、パチンコ店などの風俗営業などに転用することができないなど条件が付きます。
ウェルサンピア日立は、昭和62年11月に日立市南部の久慈町に隣接する埋め立て地に建設されました。鉄筋コンクリート5階建て(地下1階)で、客室が24室、会議室3室、宴会場4室、レストラン、結婚式場、大浴場を有します。また、屋内アイススケート場やウォータースライダーが完備したプール、ナイター設備がそろった6面のテニスコートなどの付帯施設もあり、地域の交流拠点として市民に親しまれています。
営業の収支状況は、公共施設でありため固定資産税等の税金を免除されており、減価償却前では毎年2000万円程度の黒字を計上しています。
年度 | 収入 | 支出 | 収益 |
平成14年度 | 5億3057万円 | 5億1082万円 | 1975万円 |
平成15年度 | 4億9586万円 | 4億7658万円 | 1927万円 |
平成16年度 | 4億8648万円 | 4億6704万円 | 1943万円 |
平成17年度 | 4億8369万円 | 4億5915万円 | 2454万円 |
このウェルサンピア日立は、今後、20年度または21年度に一般競争入札によって、民間事業者に売却されることになります。地元では、ウェルサンピア日立を現状のまま存続させてほしいとの要望が強く出されています。一部には、日立市が買収してほしいとの意見もありますが、収益が上がっており施設でもあり、譲渡価格はかなりに高額な水準になると予想されます。日立市が民間企業に互して譲渡を受けるには大きな出費となり、厳しい財政状況の中、なかなか難しい状況です。全国的にみても、自治体が競争入札で譲渡を受けた事例はわずか数例で、それもウェルサンピアのような大型宿泊施設は一つもありません。民間業者が落札したとしても、建設後20年以上が経過し大規模な改修が必要な時期にさしかかっており、収益面でもアイススケートリンクやプールは継続が危ぶまれています。
実際の処分は、RFOが処分を官報に告示するまでは、最低の売却価格なども一切公表されず、その時期も未定です。日立市としては、地元の要望をしっかりとRFOに伝え、少しでも有利な条件で譲渡先が決定されることを支援することが必要です。
(2009/5/9更新)
2009年5月8日、サンピア日立の一般競争入札が行われ、日立市が3億4500万円で落札しました。詳しい経緯は、「サンピア日立、日立市が3億4500万円で落札」をご覧下さい。
参考:ウェルサンピア日立のホームページ