ホームページに津波の浸水想定図やシミュレーションCGなどを掲載
10月16日、茨城県土木部は茨城県沿岸における「津波浸水想定区域図」等を公表しました。この「津波浸水想定区域図」は、今後の津波に対する防災や市町村が作成する津波ハザードマップの基礎資料となります。
今回公開されたデータは2種類で、「津波浸水想定区域図」と「津波伝播および遡上CG」です。
津波浸水想定区域図は、過去の津波被害などを参考に、震源の違う2つの津波(日本海溝付近で繰り返し発生が確認されている地震のうち、茨城県に最も大きな被害をもたらすと考えられる津波延宝房総沖地震津波と明治三陸タイプ地震津波)をシミュレーションした結果を示しています。全体図、市町村別図、詳細地区別図の3種類の浸水想定区域図が作成されています。図には、これらの想定津波による最大の浸水範囲が表示されています。
津波浸水想定CGは、津波のシミュレーションした結果をわかりやくす動画で表現したものです。津波が発生し沿岸に到達する様子を表現した津波伝播CGと陸域を遡上する様子を表現した津波遡上CGを作成されています。CGに表示されている時間は、地震発生からの経過時間です。津波遡上CGや詳細津波遡上CGは、津波が海岸に到達する数分前より40分間の状況を表示しています。
インターネット上では、津波浸水想定区域図はPDFファイルで、津波浸水想定CGはwmv形式の動画ファイルで資料が提供されています。
参考:茨城県津波浸水想定
日立市内では、久慈川河口・日立港・河原子漁港・会瀬漁港・川尻漁港の5箇所について、詳細な浸水想定が示されています。
日立港では、瀬上川沿岸で浸水被害が想定され、広い範囲にわたり1メートルから2メートルの被害を予測しています。また、河原子漁港、会瀬漁港、川尻漁港では海岸に近い民家も浸水被害を受けることが想定されています。特に、川尻地内では海岸と国道6号線に挟まれた広い範囲での被害が想定されています。
10月16日、茨城県土木部は茨城県沿岸における「津波浸水想定区域図」等を公表しました。この「津波浸水想定区域図」は、今後の津波に対する防災や市町村が作成する津波ハザードマップの基礎資料となります。
今回公開されたデータは2種類で、「津波浸水想定区域図」と「津波伝播および遡上CG」です。
津波浸水想定区域図は、過去の津波被害などを参考に、震源の違う2つの津波(日本海溝付近で繰り返し発生が確認されている地震のうち、茨城県に最も大きな被害をもたらすと考えられる津波延宝房総沖地震津波と明治三陸タイプ地震津波)をシミュレーションした結果を示しています。全体図、市町村別図、詳細地区別図の3種類の浸水想定区域図が作成されています。図には、これらの想定津波による最大の浸水範囲が表示されています。
津波浸水想定CGは、津波のシミュレーションした結果をわかりやくす動画で表現したものです。津波が発生し沿岸に到達する様子を表現した津波伝播CGと陸域を遡上する様子を表現した津波遡上CGを作成されています。CGに表示されている時間は、地震発生からの経過時間です。津波遡上CGや詳細津波遡上CGは、津波が海岸に到達する数分前より40分間の状況を表示しています。
インターネット上では、津波浸水想定区域図はPDFファイルで、津波浸水想定CGはwmv形式の動画ファイルで資料が提供されています。
参考:茨城県津波浸水想定
日立市内では、久慈川河口・日立港・河原子漁港・会瀬漁港・川尻漁港の5箇所について、詳細な浸水想定が示されています。
日立港では、瀬上川沿岸で浸水被害が想定され、広い範囲にわたり1メートルから2メートルの被害を予測しています。また、河原子漁港、会瀬漁港、川尻漁港では海岸に近い民家も浸水被害を受けることが想定されています。特に、川尻地内では海岸と国道6号線に挟まれた広い範囲での被害が想定されています。
津波に対する心得
1.強い地震(震度4程度以上)を感じたとき又は弱い地震であっても長い時間ゆっくりとした揺れを感じたときは、直ちに海浜から離れ、急いで安全な場所に避難する。
2.地震を感じなくても、津波警報が発表されたときは、直ちに海浜から離れ、急いで安全な場所に避難する。
3.正しい情報をラジオ、テレビ、広報車などを通じて入手する。
4.津波注意報でも、海水浴や磯釣りは危険なので行わない。
5.津波は繰り返し襲ってくるので、警報、注意報解除まで気をゆるめない。
2.地震を感じなくても、津波警報が発表されたときは、直ちに海浜から離れ、急いで安全な場所に避難する。
3.正しい情報をラジオ、テレビ、広報車などを通じて入手する。
4.津波注意報でも、海水浴や磯釣りは危険なので行わない。
5.津波は繰り返し襲ってくるので、警報、注意報解除まで気をゆるめない。
津波浸水予想図を公表 死者3千人超えも
朝日新聞(2007/10/17日)
県沿岸に津波が押し寄せた際の浸水区域図を県が初めて作成し、16日に公開した。最も被害が大きくなる地震を想定した場合で、2〜10メートル以上の津波が押し寄せ、県内全域で護岸や堤防を越え、死者は最悪で3千人を超えると想定された。県は浸水区域想定図を参考に、市町村に津波ハザードマップの作成などを促す一方、住民にも避難路の検討などを求める。
茨城大の三村信男教授(海岸工学)や東北大の今村文彦教授(津波工学)らによる委員会が05年冬から検討し、海岸に押し寄せる津波の高さや広がりについて、県全体図と沿岸9市村町別の図、25分割した詳細図の3タイプで公表した。
想定したのは(1)1677年に房総沖を震源に発生し、県内で史上最大の被害を出したとされる「延宝房総沖地震津波」と、(2)1896年に起きた三陸沖が震源の「明治三陸地震」タイプの津波。ともにマグニチュード8クラスの地震を想定し、古文書や観測記録などから再現した当時の津波を、現在の地形などに当てはめた。
計算結果によると、三陸タイプでは港湾などの一部で津波が護岸を越える程度だったが、房総沖の場合は、津波の最大水位は2〜10メートル以上になった。特に那珂川河口以北では、海中の地形などの効果で水位が6メートルを超え、北茨城の一部では最大で標高12メートルの地点まで津波が到達する。
このため、地盤の低い地域を持つ北茨城や高萩、日立、ひたちなか各市では浸水が広範囲に及ぶ。一方、南部の鹿島灘では保安林などでせき止められ、浸水は狭いエリアにとどまる。
発生が海水浴客の多い夏の昼間の場合、死者は避難が全くなかった場合で3200人、95%が避難した場合で160人になる。在宅人口の多い冬の夜間の死者は避難がないと440人、95%が避難すると20人と想定された。
ただ、津波の第1波の到達は、発生から35〜50分かかると想定される。三村教授は「早期の避難が非常に重要。避難場所や経路を確認しておくなど住民自身の努力も求められる」と忠告する。
浸水区域図は県河川課のホームページ(http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/doboku/01class/class06/)でも公開する。