参考写真 ガソリンの値上がりが止まりません。石油情報センターが11月19日に実施した週次調査では、1リットルあたりのレギュラーガソリンの全国平均価格は、150円の大台に乗せ150.2円となっています。その中で、茨城のガソリン店頭販売価格は、全国的にトップクラスの安さを維持しています。同日付の販売価格は、茨城は147.2円で、沖縄に続いて全国2位の安さとなっています(なお、沖縄のガソリン価格は「沖縄復帰特別措置法」によって、本土に比べ、リッターあたり7円低減されているため、同じレベルで比べることはできません)。
 井手よしひろ県議がいつも利用しているセルフのスタンドは、リッター142円と消費者にとってはありがたい価格です。さらに、登録無料のメンテナンス会員になると139円と3円引きになります(現金でもカードでも価格は同じです)。
 茨城県のガソリン価格が安いのは、店舗間競争が激しいことと、ガソリンそのものの消費量が多いことがその要因といわれています。
 茨城の道路総延長は北海道に次いで全国2位。1000人あたりの自家用乗用車数も全国4位で、全国有数の車社会です。これはガソリン需要の多さにつながり、薄利多売の経営形態が可能なため、低価格の販売競争に寄与しています。
 卸しと販売が直結した海外資本の大型スタンドが参入するなか、地元の中小スタンドの経営は逼迫しています。人件費を抑え、低価格販売するセルフスタンドも、次々と登場しています。茨城県内の登録スタンド数は2007年3月末現在で、1751軒と全国5位の数となっています。その内、多い年で60〜70軒が閉鎖に追い込まれています。
 全国トップクラスの安さは、消費者にとって喜ばしい限りです。しかし、原油高騰は今後も続く見込みで、ガソリンスタンドにとっては、厳しいチキンレースが果てしなく続きそうです。
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参考:石油情報センターのホームページ