参考写真 社会保険庁は、1100万件の年金記録の確認を求める「ねんきん特別便」の発送を始めました。
 社会保険庁は「宙に浮いた年金」5000万件のうち、名寄せ作業でほぼ判明した1100万件(850万人分)について、年金記録の確認を求める「ねんきん特別便」の発送を始めました。この「ねんきん特別便」の第1便は2007年12月17日から2008年3月にかけて、まず受給者に優先して発送され、次にまだ受給年齢に達していない加入者に発送されます。2008年3月までに「ねんきん特別便」が届いた方は、記録漏れがある可能性の高い方ですから、記載されたご自分の納付記録をしっかりと確かめましょう。
「ねんきん特別便」はここを確かめて
参考写真 まずは住所、名前、生年月日が正しく記載されているかチェックしましょう。次に加入記録が正しいか確かめます。加入記録は表になっており、資格取得年月日と資格喪失年月日、加入月数が書かれています。転職などがあった方は、資格取得と資格喪失年月日がいくつか書かれていると思いますが、この資格喪失年月日と次の資格取得年月日の間が空いていれば、その間に保険料を納めていなかった期間があるということです。未納の期間が正しいか、その間、別の会社などに勤めていなかったかなどを確かめましょう。
 その下には国民年金についての記述もあります。上には納付済み月数があり、その下に「国民年金の加入月数の合計」と書かれた欄があります。ここで注意しなければいけないのは、下の「国民年金の加入月数の合計」というところに書かれている数字は、その月数納付したという数字ではないことです。納付済みの数字はその上に書かれており、下の「国民年金の加入月数の合計」と数字が異なっていれば、その差だけ未納の月があるということです。
参考:「ねんきん特別便」をお送りします(社会保険庁のHPより)
加入記録を正しく修正するためには
 すべて確かめて、加入記録に訂正がない場合は、確認はがきを切り取って返送します。訂正がある場合は、どの部分が間違っているか記入して、年金を受給中の方は窓口へ持っていきます。まだ受給していない加入者は記入した用紙を返送します。
 年金の加入記録に間違いがある場合は社会保険事務所で訂正してもらうことになるわけですが、何年、何十年も前のことになりますから、証明するのが難しいこともあります。正しく加入歴を修正するために、ご自分の職歴をできるだけ詳しく書き出しておきましょう。勤め先の名前などが思い出せなくても、どんな仕事をしていたか、何駅の近くに会社があったかなど、思い出せる限りのことを書いておきましょう。国民年金の場合は、自分が過去に住んだ住所をできるだけ思い出してすべてメモしておきましょう。
 社保庁は「ねんきん特別便専用ダイヤル 0570−058−555」を設けて相談を受け付けています。
自分で加入履歴を確認する方法
 社保庁は2008年4月から10月までに、残りのすべての年金受給者・加入者に対して加入記録を郵送しますが、通知を待たずに自分で加入履歴を確認する方法もあります。まず社会保険庁のホームページで、基礎年金番号と氏名、生年月日、住所などを登録します。すると2週間ほどで、IDとパスワードが書かれた封書が自宅に送られてきますから、このIDとパスワードを使って加入記録を調べてください。
 加入記録に間違いが起こりやすいのは、まず結婚などで姓が変わった人などです。短期間、パートなどの経験がある人もその分の納付記録がもれているかもしれませんから注意してください。引っ越しや転職が多かった方は、過去に住んだ町や会社の記録がすべて記録されている可能性があります。何通りにも名前が読める方は誤った名前で登録されているかもしれません。
 また、戸籍と違う名前を使っていた人、勤め先に実際と違う年齢を伝えていた人なども記録がもれている可能性があります。心当たりのある方はしっかりとご自分の加入記録を確認してください。
(このブログの記事は公明党のホームページなどを参考に記載いたしました)