日立駅舎橋上化をはじめとする日立駅周辺地区整備事業が、いよいよ12月中旬からスタートしています。日立駅西口交通広場の一部で、自由通路新設及び橋上駅舎化工事の作業ヤードを確保するための準備工事が始まりました。参考写真
 この工事では、現在の駐輪場を交通広場の山側(平和の鐘付近)へ仮設駐輪場として移設します。仮設駐輪場は、平成20年2月上旬からの供用開始を予定していますので、現駐輪場は平成20年2月末で利用出来なくなります。
 また、道路を横断する歩行者の安全を確保するために横断歩道も、山側に30mほど移設されます。
 日立駅周辺地区整備は、平成23年3月の供用開始を目指して3年間続くことになります。
【日立駅周辺整備のスケジュール】
    参考写真
  • 自由通路、橋上駅舎及び東口交流支援施設については、平成20年7月頃から作業ヤード造成工事等に着手し、10月頃から本格的な本体工事に入る。
  • 清水鮎川線及び東口交通広場にづいても、平成20年度から工事に着手するが、その事業用地の一部を自由通路及び橋上駅舎等工事の作業ヤードとして使用する必要があることから、当面、それ以外の部分の工事を進める予定である。
  • 自由通路及び橋上駅舎については、平成23年1月末、東口交流支援施設については、平成23年3月末までの供用開始を目指す。
  • 清水鮎川線及び東口交通広場については、自由通路及び橋上駅舎の供用開始時に暫定供用を行い、その後、平成23年3月末までの供用開始を目指す。

 日立駅の新築改修計画が、新年からいよいよ具体化します。現在の日立駅には、大きく二つの課題があります。一つは、バリアフリーへの対応。もう一つが二十万都市の玄関口としてのイメージアップです。
 そのために、日立駅舎の新築改修は、駅の東西を結ぶ自由通路を整備し、それに合わせて、バリアフリー化への対応を図るとともに、改札口を整理しながら駅舎を橋上化することが基本的な考え方です。
【日立駅周辺整備の概要】
《日立駅東西自由通路》 
中心市街地の都市のにぎわいを日立駅の東側にも波及させるとともに、海が身近にある豊かな都市環境を中心市街地につなげていくため、駅の東西を結ぶ自由通路を整備する。
自由通路の西口は、リニューアルした中央口駅前広場との連絡性を確保することなども考慮し、平和の鐘のある交通広場の中央付近とする。
東口は、西口と最短距離で結んだ位置を基本とする。
通路の幅は8m、延長139m、東口にエレベータ1基、エスカレーター4基を整備する。また、中央部には延長48mの動く歩道2基を整備する。
《ホーム中央付近に橋上駅舎》 
自由通路の整備に合わせ、ホームと改札口との歩く距離を短くするため、駅舎をホームの中央付近に配置する。
エレベータを上り下りホームに各1基、エスカレータを上り下りホームに各2基設置する。
《東口に新たに駅前広場を整備》 
電車と他の交通との連絡性を良くするため、東口に新たに駅前広場を整備する。タクシー乗降所、バス乗降所、一般車両駐車場(8台分)を整備する。
東口交流支援施設を整備する。自由通路の東端に太平洋を望む展望スポットを整備する。

工事費の概算と財源
工事費東西自由通路18億1900万円
橋上駅舎19億6600万円
内JR負担分:3億4700万円
関連公共施設18億600万円
海側の市道整備などを含む
財源まちづくり交付金、合併特例事業債及び日立駅前開発整備基金を充当し、事業期間においては、一般財源の充当を行わずに事業を実施する。
(ア)まちづくり交付金約20億8300万円
(イ)合併特例事業債約23億6000万円
(ウ)日立駅前開発整備基金約11億3900円
従来の国庫補助金は、駅舎整備費への充当ができませんでしたが、今回採用したまちづくり交付金は、駅舎を都市再生のための市町村の「提案事業」に位置付けることにより、駅舎整備費への充当も可能となる柔軟な制度でする。合併特例事業債は、国の支援と共に県の支援を受けられる有利な制度です。整備基金は、今まで日立市が駅の整備のために蓄えてきた基金(貯金)です。