2007年の骨髄移植、過去最多の999例に
参考写真 1月15日、骨髄移植推進財団は、骨髄バンクのドナー(骨髄提供者)の登録が目標の30万人に達したと発表しました。
 ただし、ドナーから実際に移植を受けられる人は、希望者全体の6割程度にとどまっており、推進財団では、1人でも多くの方に登録をお願いしたい、としています。
 骨髄移植は白血病や再生不良性貧血など血液の難治性疾病の治療に有効で、ドナー登録制度は、1992年1月からスタートしました。当初、移植には白血球型などの一致が必要で、登録者が30万人いれば希望者の9割に少なくとも1人の適合者が見つけられるとして目標を掲げられました。制度スタートから、丸16年間で当初の目標を達成しました。
 移植数は累計8965例で、昨年1年間では過去最多の999例に上りました。
 茨城県では07年11月末現在で、ドナー数:5,919名、移植の実績が161件、骨髄の採取実績が175件となっています。
 骨髄移植のドナー登録は、多くの献身的なボランティアの手で進められてきました。茨城県においても、井手よしひろ県議が顧問を務める「骨髄バンクを支援するいばらきの会」が、年間40箇所近くの登録会の運営に保健所とともに携わっています。
 近年、白血病などの治療には、赤ちゃんのへその緒から採取される「さい帯血」の移植も有効であることが実証され、骨髄移植とさい帯血移植が車の両輪として進められています。
 テレビや映画などによって、骨髄移植の認知度が非常に高まっていますが、今後とも地道な登録推進活動が望まれています。
参考:骨髄移植推進財団のホームページ
参考:骨髄バンクを支援するいばらきの会のホームページ