医療の確保など支援に全力:過疎集落の再生へ 茨城県常陸大宮市
持てる都市部と持たざる地方――。地方は今、超高齢化や過疎の進行を背景に、医療体制の縮小、産業衰退などの課題を抱え、都市部との地域格差が広がる傾向にあります。そうした中、公明党議員は地域住民とともに立ち上がり、格差是正に挑んでいます。2月4日付の公明新聞の連載記事「地域格差のはざまで 闘う公明党議員」の第一回に、公明党茨城県本部の仲田好一常陸大宮市議が紹介されました。
茨城県水戸市のJR水戸駅から水郡線に乗って北西へ約30分。駅を降りて、さらに北へ車で約40分進むと、ひっそり静まりかえった山間地が広がります。廃校となった小学校、閉鎖された山道、荒廃した杉林――。
場所は、常陸大宮市の北富田集落。人口は63人(2007年12月1日現在)で、このうち、65歳以上の高齢者は34人に上ります。高齢者人口が半数以上を占め、冠婚葬祭や農作業など社会的な共同生活の維持が難しい状況になっています。いわゆる「過疎集落」の様相を呈しています。
「昭和35年を境に子どもが減ってきた。みんな都会に出て、戻ってこない。もう住める所ではない」。地元で生まれ育ち、農業で生計を立てている男性(78)は、表情を曇らせ語ってくれました。
国土交通、総務両省が全国の過疎地域など約6万2000集落の状況調査を行い、昨年(2007年)8月にまとめた最終報告によると、高齢者人口が半数以上の「過疎集落」は7878集落となり、全体の1割を超えました。常陸大宮市では昨年(2007年)12月現在、北富田をはじめ、諸沢、檜山の3集落が該当しています。
「ここで回覧板を回しに行くのにも一苦労。いつまで足が動くのか」。北富田集落の女性(74)がため息を漏らすように、過疎集落では商店や公共施設はもちろん、隣家まで行くにも距離があり、住民には常に生活上の不安が付きまといます。
特に、医療の確保は切実な問題です。その中で、総合病院がなく、足元の医療体制確立が死活問題だった常陸大宮市に2006年7月、ようやく地域中核病院「常陸大宮済生会病院」が誕生しました。この病院の誘致を強力に推進ししたのが市議会公明党の仲田好一議員でした。旧大宮町議時代から、議会質問で住民の声を代弁し、党員とともに誘致を求める2000人を超す署名も集めました。旧大宮町単独では、誘致が難しいと判断し、周辺町村との合併も進めました。
常陸大宮済生会病院の開院は、住民にとっての悲願でした。開院前、市内の救急患者の約90%が市外の医療機関へ搬送されていました、開院後は約40%へと減少。小児科医を3人(常勤2人、非常勤1人)確保したことで小児救急医療体制も強化されました。「心肺停止に陥った患者が病院に搬送され、一命を取り留めることもできた」と仲田議員は語っています。
それでも住民の不安は拭いきれません。ボランティアが集落を巡回し、独り暮らしのお年寄りの安否を確認するなど、「限界」の状態を必死に耐えしのいでいます。「住民一人一人の命と生活を、何としても守りたい」。仲田議員は過疎集落の再生支援に全力を注いでいます。
(公明新聞:2008年2月4日付け「地域格差のはざまで 闘う公明党議員<1>」より)
持てる都市部と持たざる地方――。地方は今、超高齢化や過疎の進行を背景に、医療体制の縮小、産業衰退などの課題を抱え、都市部との地域格差が広がる傾向にあります。そうした中、公明党議員は地域住民とともに立ち上がり、格差是正に挑んでいます。2月4日付の公明新聞の連載記事「地域格差のはざまで 闘う公明党議員」の第一回に、公明党茨城県本部の仲田好一常陸大宮市議が紹介されました。
茨城県水戸市のJR水戸駅から水郡線に乗って北西へ約30分。駅を降りて、さらに北へ車で約40分進むと、ひっそり静まりかえった山間地が広がります。廃校となった小学校、閉鎖された山道、荒廃した杉林――。
場所は、常陸大宮市の北富田集落。人口は63人(2007年12月1日現在)で、このうち、65歳以上の高齢者は34人に上ります。高齢者人口が半数以上を占め、冠婚葬祭や農作業など社会的な共同生活の維持が難しい状況になっています。いわゆる「過疎集落」の様相を呈しています。
「昭和35年を境に子どもが減ってきた。みんな都会に出て、戻ってこない。もう住める所ではない」。地元で生まれ育ち、農業で生計を立てている男性(78)は、表情を曇らせ語ってくれました。
国土交通、総務両省が全国の過疎地域など約6万2000集落の状況調査を行い、昨年(2007年)8月にまとめた最終報告によると、高齢者人口が半数以上の「過疎集落」は7878集落となり、全体の1割を超えました。常陸大宮市では昨年(2007年)12月現在、北富田をはじめ、諸沢、檜山の3集落が該当しています。
「ここで回覧板を回しに行くのにも一苦労。いつまで足が動くのか」。北富田集落の女性(74)がため息を漏らすように、過疎集落では商店や公共施設はもちろん、隣家まで行くにも距離があり、住民には常に生活上の不安が付きまといます。
特に、医療の確保は切実な問題です。その中で、総合病院がなく、足元の医療体制確立が死活問題だった常陸大宮市に2006年7月、ようやく地域中核病院「常陸大宮済生会病院」が誕生しました。この病院の誘致を強力に推進ししたのが市議会公明党の仲田好一議員でした。旧大宮町議時代から、議会質問で住民の声を代弁し、党員とともに誘致を求める2000人を超す署名も集めました。旧大宮町単独では、誘致が難しいと判断し、周辺町村との合併も進めました。
常陸大宮済生会病院の開院は、住民にとっての悲願でした。開院前、市内の救急患者の約90%が市外の医療機関へ搬送されていました、開院後は約40%へと減少。小児科医を3人(常勤2人、非常勤1人)確保したことで小児救急医療体制も強化されました。「心肺停止に陥った患者が病院に搬送され、一命を取り留めることもできた」と仲田議員は語っています。
それでも住民の不安は拭いきれません。ボランティアが集落を巡回し、独り暮らしのお年寄りの安否を確認するなど、「限界」の状態を必死に耐えしのいでいます。「住民一人一人の命と生活を、何としても守りたい」。仲田議員は過疎集落の再生支援に全力を注いでいます。
(公明新聞:2008年2月4日付け「地域格差のはざまで 闘う公明党議員<1>」より)