新社名は「ひたちなか海浜鉄道」と決定
ひたちなか市内のJR勝田駅と阿字ヶ浦を結ぶ茨城交通湊線は、今年4月から市などが出資する第三セクターの新会社に移行することになっています。(「3セクで再スタートする湊線、新会社の社長を公募」2007/12/3掲載分をご参照ください)
2月6日に開催された「ひたちなか市湊鉄道対策協議会」で、全国公募していた新会社の社長と名称が決定し、発表されました。
それによると、新社長には、富山県内を走る三セク鉄道会社「万葉線」の総務課次長の吉田千秋氏が、新たな名称は「ひたちなか海浜鉄道」に、それぞれ決まりました。
社長公募には全国から58人が応募。書類選考で12人に絞り込んだ上で、本間元基市長らが直接面接し決定しました。地元紙の報道によると、本間市長は「鉄道事業にかかわり、鉄道を通したまちの活性化を図る経験もある。これらを生かし、社長として会社を運営し社員と一丸となって発展させたいとの強い意欲を感じた」と、吉田氏を選んだ理由について説明しました。
吉田氏は富山県の地方鉄道に一貫してかかわり、2002年に三セクに移行した高岡市と新湊市を結ぶ万葉線では地域と一体となった利用促進に取り組み、5年連続の利用者増を実現しています。市街電車(路面電車)と湊線の環境は全く異なりますが、万葉線での実績が高く評価されました。新社長の年俸は700万円、任期は1年間の更新制となっています。
また、新社名は寄せられた150件の中から、対策協議会の選考委員会で「ひたちなか海浜鉄道」と「ひたちなかはまぎく鉄道」の二案に絞り込まれ、本間市長が最終決定しました。「応募件数も一番の多く、市民が鉄道を支えるという意味でひたちなかを入れ、海のイメージから海浜を組み合わせた」と、ひたちなか市の担当者は説明しています。
かつて隣接する水戸市内と大洗海岸を結んでいた茨城交通の市街電車を「大洗海浜電車」と呼んでいた記憶あり、ひたちなか地区には「国営ひたち海浜公園」もあることから親しみやすい名所に決まりました。
参考:万葉線株式会社のホームページ
ひたちなか市内のJR勝田駅と阿字ヶ浦を結ぶ茨城交通湊線は、今年4月から市などが出資する第三セクターの新会社に移行することになっています。(「3セクで再スタートする湊線、新会社の社長を公募」2007/12/3掲載分をご参照ください)
2月6日に開催された「ひたちなか市湊鉄道対策協議会」で、全国公募していた新会社の社長と名称が決定し、発表されました。
それによると、新社長には、富山県内を走る三セク鉄道会社「万葉線」の総務課次長の吉田千秋氏が、新たな名称は「ひたちなか海浜鉄道」に、それぞれ決まりました。
社長公募には全国から58人が応募。書類選考で12人に絞り込んだ上で、本間元基市長らが直接面接し決定しました。地元紙の報道によると、本間市長は「鉄道事業にかかわり、鉄道を通したまちの活性化を図る経験もある。これらを生かし、社長として会社を運営し社員と一丸となって発展させたいとの強い意欲を感じた」と、吉田氏を選んだ理由について説明しました。
吉田氏は富山県の地方鉄道に一貫してかかわり、2002年に三セクに移行した高岡市と新湊市を結ぶ万葉線では地域と一体となった利用促進に取り組み、5年連続の利用者増を実現しています。市街電車(路面電車)と湊線の環境は全く異なりますが、万葉線での実績が高く評価されました。新社長の年俸は700万円、任期は1年間の更新制となっています。
また、新社名は寄せられた150件の中から、対策協議会の選考委員会で「ひたちなか海浜鉄道」と「ひたちなかはまぎく鉄道」の二案に絞り込まれ、本間市長が最終決定しました。「応募件数も一番の多く、市民が鉄道を支えるという意味でひたちなかを入れ、海のイメージから海浜を組み合わせた」と、ひたちなか市の担当者は説明しています。
かつて隣接する水戸市内と大洗海岸を結んでいた茨城交通の市街電車を「大洗海浜電車」と呼んでいた記憶あり、ひたちなか地区には「国営ひたち海浜公園」もあることから親しみやすい名所に決まりました。
参考:万葉線株式会社のホームページ
湊線新たな船出・新社名「ひたちなか海浜鉄道」
読売新聞(2008/2/7)
4月から湊線(勝田―阿字ヶ浦、14・3キロ)を運行する第3セクターの新会社の名称が「ひたちなか海浜鉄道」となることが決まった。公募していた社長に、富山県高岡市の3セク鉄道会社「万葉線」総務課次長の吉田千秋氏(43)が就任することも決まり、湊鉄道対策協議会(会長・本間源基ひたちなか市長)は「会社の基礎が固まり、ようやく“船出”の態勢が整った」としている。
新会社名は、昨年12月から今年1月にかけて湊線の利用者を対象に公募し、150通の応募の中からひたちなか海浜鉄道を選んだ。社名に「ひたちなか」を入れた理由は、「市民が支える鉄道」という意味があり、時刻表への掲載などを通し市名を全国にPRする狙いがある。「海浜」は、海岸沿いを走る鉄道のイメージを強調し、将来的に国営ひたち海浜公園までの延伸が実現することへの期待を込めた。
新会社の社名、社長の決定について、本間市長は6日、ひたちなか商工会議所で記者会見し、「社名には思いのこもった150通の応募があり、社長には全国から58人もの方に応募していただいた。大勢の人に支えられて船出できることを感謝したい」と語った。
吉田氏の手腕に期待する関係者も少なくない。吉田氏が勤務する万葉線も利用者が激減し、廃止の危機に立たされた時期があった。2002年4月から第3セクターで運行を開始。新型車両や冷房車両などを導入したほか、年間定期の導入やイベント列車運行などで、民間の経営だった01年度に年間100万人を割った利用者は、05年度には114万人まで戻った。
本間市長は「営業面で前例にとらわれないアイデアを実現し、地域と一体となった取り組みを進めたと聞いている。万葉線の経験を踏まえた新しいサービスで、湊線を地域に親しまれる鉄道に再生させてほしい」と期待を寄せている。