阿見町の東京医科大霞ケ浦病院は、県内で初めて、汚染された血液製剤によって引き起こされた薬害肝炎の被害者を支援するための「薬害肝炎専門相談外来」を開設しました。
 治療だけでなく、カルテ開示の方法などの相談にも応じるとしています。
 担当は、日本肝臓学会指導医・専門医の松崎靖司・消化器内科教授があたります。毎週月曜日午前10時から11時まで受け付けます。
 毎日新聞(2008/2/15付け)の記事によると、松崎教授は「原因が薬害肝炎と分かっている患者さん以外にも、原因不明で陽性の方はぜひ来て頂きたい」と語っています。
 診療にあたっては、過去のカルテを持参すると早く診断できるとのことです。他の医療機関でのカルテ開示の手続きも教えてくれるそうです。
 松崎教授は「フィブリノゲン製剤を投与されたと患者本人は聞いていても、病院にカルテが残っていないなど、さまざまな場合がある。どの公的機関に行ったらよいかなどのアドバイスができると思う」と話しています。
 また、県には肝炎ウイルスのキャリアが人口の約1%存在するとすると、推計値で5万〜8万人のキャリアがいるとみとみられており、潜在的な患者の掘り起こしが必要です。
 霞ヶ浦病院以外の相談窓口は、各地の保健所が一番身近です。県内12箇所の保健所では、無料でC型肝炎の血液検査を受けることができます。お気軽に検査を受けることをおすすめします。
 輸血や血液製剤の使用以外でも、近年は若年層にボディーピアスや入れ墨が流行し、これらの非合法の店で肝炎に感染する人が増えています。早期の発見と継続的な治療が必要です。
参考:の東京医科大霞ケ浦病院
参考:茨城県内のC型肝炎相談窓口一覧