参考写真 2月19日、知人より蛍光灯型のLED(発光ダイオード)照明を紹介していただきました。この機器は韓国製で、同じ明るさなら、電力消費量が10分1程度、寿命は蛍光灯の20倍という省エネ商品だそうです。ただし、価格は一般の蛍光灯の15〜20倍になります。
 身の回りでエネルギーをたくさん消費する製品は、エアコンや冷蔵庫が思い浮かびます。しかし、最大のエネルギー消費源は照明です。財団法人省エネルギーセンターによると、オフィスビルでは、照明が占める割合は40%とトップ、コンセントを通した消費は32%、空調機器は28%と続き照明の大きさが突出しています。
 照明に関するCO2削減の切り札として、白熱灯や蛍光灯などから、より消費電力が少ないLEDなどの照明器具に切り替える動きが活発化しています。導入のコストは割高ですが、寿命が長く、節電につながることから長い目で見れば、メリットが大きいといわれています。
 典型的な例がLED式の信号機です。照明メーカーなどでつくるLED照明推進協議会によると、従来の電球式の信号灯に比べて、消費電力量は車両用で6分の1程度、歩行者用で5分の1といわれています。信号灯をすべてLEDに交換すると、年間で約2500万本の樹木を植えたのに等しい二酸化炭素(CO2)の削減効果になります。
 また、一般家庭の照明としても、LEDが次第に普及してきています。東芝ライテックが2007年発売した「E―CORE」は、LEDを光源に使用し、40Wの機種では従来の白熱灯に比べてエネルギー効率が8倍、寿命が20倍という優れた特性を実現しました。価格は3.2倍に抑えられています。
 今後、省エネルギー、長寿命、そして製造コストの低下によって、LEDを利用した蛍光灯型の照明器具が一般的になることが、大いに期待されます。
参考:松下電工の一般家庭用LED照明機器のHP