茨城県が事業主体となって土地区画整理を進めているTX万博記念駅沿線の「上河原崎・中西地区」で、競輪の場外車券場の設置計画が持ち上がっています。
 地元に示された事業計画などによると、この施設は、城里町に同様の場外車券場を設置した業者が建設する「サテライトつくば」。地区内の県道沿いの沿道サービス地区に約1万平方メートルを借地し、延べ床面積約2000平方メートルの施設を建設する計画です。約500台分の無料駐車場を整備します。1ヶ月25日程度の開催で、1日当たり2000人の来場を試算。総事業費は約12億円です。
 設置許可などの手続きが順調に進めば、2008年内に着工して年末までの完成を目指しています。
 地元の島名地区の地権者や区会の役員らでつくる「まちづくり協議会」などは誘致の要望書を市に提出しています。これに対し、地元小中学校3校のPTAによる連絡協議会は、計画の白紙撤回をまちづくり協議会に申し入れました。
 つくば市議会には場外車券場に反対する請願が提出されましたが、「つくばエクスプレス関連まちづくり推進特別委員会」は3月17日、継続審査とすることを決めました。
 上河原崎・中西地区は、万博記念公園駅から西へ約1キロと駅から離れ、2004年12月に、地区の目玉として大型商業施設が立地するよう県が計画を変更しましたが、誘致のめどは立っていません。県内のTX沿線開発8地区の中でも事業の進行が遅れており、「望ましい施設ではないが、ほかに来てくれなければしょうがない」という声が、地元に上がっています。
 井手よしひろ県議は、3月22日、同地区を視察し現状を調査しました。
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