知的障害者、6月から非常勤嘱託職員に
常陽新聞(2008/4/23)
県は2008年度初めて、知的障害者1人を非常勤嘱託職員として雇用すると発表した。県内の障害者雇用率は1.54%(民間企業平均)と法定の1.8%に満たず、身体障害者に比べ知的障害者の雇用が進んでいないことから、モデル的に実施する。県での就労経験を生かして民間企業での就労につなげてもらう。
4月21日から募集を開始。5月1日まで受け付け、5月8日に作文や計算などの試験と面接を実施の上選考する。6月1日から採用する。
雇用期間は来年8月末までだが、2011年3月末まで雇用延長が可能。
仕事は、水戸市笠原町の県庁保健福祉部障害福祉課内で、資料の袋詰め、コピー、パソコン入力、切り抜きなどの事務補助をする。
募集対象は療育手帳の交付を受け、1人で通勤できる知的障害者。勤務時間は1日6時間(週30時間)で、給料は月額9万円。
知的障害者の雇用は、全国で千葉、埼玉、兵庫など5県が嘱託や臨時職員として採用しているという。
公共職業安定所(ハローワーク)の求人として募集する。詳しくは県障害福祉課(電話029・301・1111)まで。
知的障害者の雇用について、公明党県議団はかねてより県にたいして強く推進を求めてきました。
昨年3月の県議会では、水戸市選出の高崎すすむ県議が、公明党を代表して、次のように質問しました。「障害者の雇用推進については、県、県教育委員会、さらに市町村等の公的機関が民間企業よりも率先垂範して障害者の雇用を推進すべき立場であると考えますが、今後、法定雇用率達成のための障害者の雇用推進にどのように取り組まれるのか」と知的障害者の雇用推進を訴えました。
こうした働きかけが功を奏して、昨年は水戸養護学校の生徒の実習受け入れなどが実現し、今回は非常勤嘱託職員としての採用が決定しました。
今回の取り組みを是非成功させ、障害者の働く場の確保に、今後とも全力を挙げて取り組んでまいります。
