井手よしひろ県議は、6月18日、県空港対策課より空港ビルテナントの募集状況の中間報告を聞くと共に、ターミナルビルへの「プレーヤー・ルーム(prayer room)」の設置を申し入れしました。
 2010年3月開港を目指す茨城空港の整備が進む中、旅客ターミナルビルの運営を行う茨城県開発公社は、現在ターミナルビル内のテナント営業者の募集を行っています。
 県開発公社は6月9日から20日まで、合計で8区画のテナント営業者を募っています。応募書類をもとに審査し、7月10日までに決定するよていです。
 応募するテナント区画は、一階部分が国内線搭乗待合室・物品販売部門(19平方メートル)、国際線搭乗待合室・免税売店など物品販売部門(27平方メートル)、レンタカー(19.5平方メートル)、宅配便(9.4平方メートル)、コインロッカー(4平方メートル)。2階部分が飲食部門(275平方メートル)、物品販売部門(78平方メートル、52平方メートル)です。
 賃料は、歩合制で売り上げの10%を予定しています。10%の額が最低賃料を下回った場合は、最低賃料(店舗面積×一平方メートル当たり2100円)で徴収することにしています。水道光熱費などは実費負担となります。営業時間は午前7時〜午後10時までです。
 テナント営業者の審査は、公社内に審査会を設置して行います。応募書類をもとに、事業計画の内容ほか、収支および資金計画などを総合的に審査して判断するとしています。
 なお、問い合わせ先は、県開発公社茨城空港ターミナルビル準備室(029-301-7001)です。
 募集状況は、今日現在で複数社より引き合いがあると報告されました。
イスラム諸国からの国際便誘致には「プレーヤールーム」の設置が不可欠
参考写真 昨年、茨城バングラデッシュ友好協会の総会の折り、留学生の代表から「プレーヤールーム(prayer room)」の重要性を教えていただきました。
 敬虔なムスリム(イスラム教の信者)にとって、祈りの場は必要不可欠なものです。それは空港でも、とても大事なことです。東南アジアの格安航空会社を誘致するにあたっても、イスラム圏の利用者のために、プレーヤールームを設置することをあえて提案いたしました。成田空港など日本の空港にも、プレーヤールームは設置されているということですが、使用には案内所などで申し出る必要があるということです。海外の空港のように自由に使えるプレーヤールームを、ターミナルビルの計画の中に位置づけることを求めました。
(写真は、タイ・バンコクの「スワンナプーム国際空港」のプレーヤールーム)
参考写真

茨城空港、テナントに6社 すぎのや・亀印製菓など
日本経済新聞(2008/7/16)
 茨城県開発公社は15日、茨城空港のターミナルビルに入居するテナントが決まったと発表した。県内の飲食業者など6社が選ばれた。契約期間は3年の予定。1階の待合室に設置予定の売店と免税店の区画は、応募業者がなかった。県開発公社は募集条件を見直し、再募集する方針。
 飲食関連では、外食チェーンのすぎのやが飲食店と売店、和菓子製造の亀印製菓が売店を出店する。レンタカー関連はニッポンレンタカーサービスとトヨタレンタリース茨城に決まった。
 賃料は「地方空港の相場に合わせた水準」(県開発公社)にしたが、テナントの業態ごとに異なる。飲食、売店は毎月の売り上げの10%、コインロッカーは同30%、レンタカー、宅配便は毎月10万円の固定制だ。
 金融では、ATMを総合受付の近くに2台設置する予定。県開発公社によると、常陽銀行と関東つくば銀行にそれぞれ1台ずつの設置を呼びかけている。国際線を呼び込むために不可欠な外国通貨の両替は、総合受付の職員が兼務する方向で検討中という。