参考写真 きょう7月7日は「クールアース・デー」(地球温暖化対策の日)。
 環境問題が最大のテーマとなる北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の開幕を記念して、地球温暖化防止へ、身近なところから行動を開始する一日とするために設けられました。
 地球温暖化防止を考える上で重要なカギを握るのが、家庭部門における温室効果ガス削減への取り組みです。現在、日本は京都議定書で2008〜12年の温室効果ガスを6%削減(1990年比)することが義務付けられています。しかし、06年度の排出量は、二酸化炭素(CO2)換算で約13億4100万トンと、90年比で見ると、削減どころか逆に6.4%の増となってしまっています。特に、産業部門に比べ、家庭部門などの出遅れが目立ちます。京都議定書の目標達成には、国民一人一人の意識向上や取り組みが、何よりも必要です。
 こうした中、福田康夫首相は、温室効果ガス削減の主役は「国民」と強調し、白熱電球から省エネ型の蛍光灯電球への切り替えなど家庭でできる取り組みを提案。その一環としてクールアース・デーも提唱されました。
参考写真 七夕の夜は、全国各地でライトを消して天の川を見よう――。クールアース・デーは、こう訴える公明党青年局(谷合正明局長=参院議員)の要望が実現したものです。党青年局は「『誰もができる』地球環境問題への取り組みを開始したい」として、クールアース・デーの創設を求める署名運動を展開。6月9日には、太田昭宏代表や谷合局長らが福田首相に署名簿を手渡し、実現を強く要望しました。福田首相は「大変、重い署名。ムダにしないよう、すぐに取り組む」と明言し、その日の記者会見で創設を表明し、若者の声が実現しました。
 こうして、国を挙げての取り組みとなったクールアース・デーへの動きは、全国規模で広がりをみせました。環境省がクールアース・デーに合わせて実施を呼び掛けている「七夕ライトダウンキャンペーン(一斉消灯)」に参加を表明した施設数は、7万6000施設に上り、約470トンのCO2削減効果があるといわれています。これは、一般家庭約3万3000世帯の1日分の排出量に相当します。
 茨城県でも、橋本昌県知事がライトダウンキャンペーンの呼びかけ人に名を連ねていることもあって、県庁舎をはじめ、三の丸庁舎、水戸芸術館など数多くの公共施設が、夜8時に一斉消灯されました。
 井手よしひろ県議は、県庁正門前で通りかかった地域住民の方々と一緒にライトダウンの瞬間を待ちました。8時5分前になると各階に点いていた照明が次々に消され、8時丁度には保安灯を除き完全消灯。照明が消されるのがこんなにエキサイティングなのかと、初めて実感しました。
全国で七夕ライトダウン
公明新聞(2008年7月8日)
7万6000施設参加・クールアース・デー 温暖化防止の願い込め公明党が推進
参考写真 北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)が開幕した7日は、公明党青年局(谷合正明局長=参院議員)が中心となって提案、推進した「クールアース・デー(地球温暖化対策の日)」。七夕のこの日、ライトアップ施設などを消灯し、温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を削減する「七夕ライトダウンキャンペーン(一斉消灯)」が全国で行われ、約7万6000の施設で照明が消された。
 キャンペーン開始時刻の午後8時には、東京タワーをはじめ、横浜ベイブリッジ、大阪市の通天閣、神戸ポートタワーなど普段は夜景スポットとして親しまれる各地の象徴的施設をはじめ、市庁舎や学校などの公共施設、全国のレストランや店舗のイルミネーションなどが一斉に消灯した。
 環境省によると、今回のキャンペーンによって、午後10時までの2時間で122万キロワットの消費電力が削減され、475トンのCO2削減効果があるという。
 同キャンペーンは、環境省などの呼び掛けで6月21日の夏至の日にも行われたが、今回はそれを上回る施設が参加。各地では、部屋の照明を消してろうそくをともす「キャンドルナイト」のイベントも行われ、美しい夜空を見ながら環境保護や省エネへの思いを込めた。
 ライトダウンキャンペーンについて公明党は、サミット初日の七夕の日を「クールアース・デー」に制定し、同日夜に照明を消すことで温暖化ガス削減への国民の理解を深める運動を提案。6月9日には、谷合党青年局長らが約6万8000人の署名簿を添えて直接、福田康夫首相にクールアース・デーの創設を要望。これに対し、福田首相が「すぐに採用させていただきたい」と回答し、創設が決まった。
キャンドルで幻想的に、札幌市でイベント
参考写真 クールアース・デーを記念した七夕ライトダウンin札幌が7日夜、札幌市郊外の大倉山ジャンプ競技場で環境省の「チームマイナス6%」主催で実施され、道民をはじめ、国内外から多数の人が参加した。
 スキージャンプの金メダリストらのトークショーや鴨下一郎環境相らによるオープニングなどの後、ライトダウン(消灯)の8時を迎えると、大倉山シャンツェを照らしていたライトが消えるとともに、天の川を模してともされたキャンドルライトの8列のウエーブが浮かび上がった。幻想的な雰囲気の中、歌手・一青窈さんのライブが始まり、会場は大いに盛り上がった。