参考写真 東南アジア最大の格安航空会社(LCC)であるエアアジア・グループは、早ければ09年3月にも日本便を就航させる方針を決定しています。現在、静岡、中部、福岡、新千歳空港などを候補に、就航先の選定に入っており、2010年の開港予定の「茨城空港」も有力は候補地としてあげられています。
 エアアジア・グループ会社で長距離国際線を担う「エアアジアX」のアズラン・オスマンラニ最高経営責任者(CEO)が来週、茨城空港を現地視察し、橋本昌知事とトップ会談することが7月10日付のマスコミ各社の報道で明らかになりました。
 国内航空会社の就航決定が遅れている県としては、とにかく具体的な航空会社の就航表明を取り付けたい考えです。
エアアジアエックス、茨城空港視察へ
朝日新聞(2008年7月10日)
 マレーシアの格安航空会社「エアアジアX」のアズラン・オスマンラニ最高経営責任者(CEO)が来週、茨城空港を現地視察し、橋本昌知事とトップ会談することが9日、わかった。国内線就航の「呼び水」として早期の国際線就航を決めたい県は、東京との近さや低コストなどを売り込み、同社が候補にしている他の空港より優位に立ちたい考えだ。
 関係者によると、オスマンラニ氏は、小美玉市で建設中の茨城空港を視察し、県の担当者から就航に向けた条件などを聞いた上で、橋本知事と会談する予定だ。県は、オスマンラニ氏が県内で宿泊し、地元企業や観光地などにも足を運んでもらうように調整しているという。
 同社は、アジア最大の独立系格安航空「エアアジア」グループの子会社。グループはクアラルンプールに拠点を持ち、タイやインドネシアなどに約100路線、年間1500万人を運ぶ。エアアジアXは昨年11月に豪州に初就航し、現在は中国と2都市のみ。今後、保有機数を増やし、早ければ来年3月にも、中部、福岡、静岡などの中から候補地を絞って就航する計画だ。同社の路線担当者はすでに静岡空港を視察している。
 茨城県からは担当者2人が3月下旬にマレーシアを訪れて、オスマンラニ氏と面会。同氏は、東京と近く大型商業施設が多く立地していることに高い関心を示したという。4月末にも、自民党県議の一部が現地で親会社のエアアジアに就航を要請していた。