6月26日、日米欧などの先進30カ国が参加する経済協力開発機構(OECD)は、「ヘルスデータ2008」を発表しました。これによると多くのOECD加盟国で保健医療関連支出のGDP比が横ばいとなっています。
 比較可能なデータを入手できる直近年である2006年のOECD諸国平均の保健医療関連支出は、実質で3%の増加にとどまりました。これは1997年以来最低の伸び率です。この10年間の保健医療関連支出の推移を見ると、2000〜2003年には多くの国で年率平均6.2%増と大幅に伸びていますが、03年以降は年率平均3.6%%増へと鈍化しています。
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 日本の総医療費のGDB(国内総生産)比は8.2%で、米国15.2%、フランス11.2%、ドイツ10.7%、カナダ9.9%、イタリア9.9%、英国も8.2%と、30カ国中22位でした。(2005年統計)
 人口1000人当たりの医師数は2.1人で、OECDの平均の3.1人を大きく下回りました。イタリア3.7人、ドイツ3.5人、フランス3.4人、英国2.5人、米国2.4人、カナダと日本が2.1人でした。(2006年統計)
参考:OECDの「ヘルスデータ2008」
参考:「ヘルスデータ2008」Download Excel file