長寿医療制度は75歳以上のお年寄りを対象に、今年4月に導入されました。2か月ごとに年金から保険料が天引きされていますが、10月15日から、長寿医療制度の保険料の特別徴収(年金からの天引き)が新たに始まる人がいます。厚生労働省は、ことし4月に年金からの天引きが始まった際、問い合わせや苦情が相次いで混乱が生じたことから、各市町村を通じてあらためて制度の説明を行い、理解を求めていくことにしてます。
 75歳以上の対象者で、サラリーマンの子どもの扶養家族となっていた人は、負担軽減のため半年間保険料の徴収が凍結されていました。10月15日、年金からの保険料の天引きが行われます。また、システムの整備の遅れから天引きが行われていなかった一部の自治体に住む人も、天引きが始まります。
 また、現在、国民健康保険に加入している65歳から74歳の人も、新たに年金からの保険料の天引きが行われることになっており、対象となる高齢者は最大で625万人に上る見通しです。
 なお、長寿医療制度の負担軽減策のため、1人暮らしで年金収入168万円までの人は、今年10月から来年2月までの3回の天引きが免除され、7割軽減が8割5分に拡大されることになっています。