
検索エンジンの世界的大手グーグル(Google)がまた画期的なサービスを日本でも始めました。「Googleストリートビュー」というサービスです。この機能は、道路上で撮影した360度のパノラマ写真を地図上で見ることができるサービスです。Googleマップで「ストリートビュー」ボタンを押すと、対応地点ではストリートビューが見られる道路が青く縁取りされ、見たい地点を指定するとその場所の道路沿いの風景を見ることができます。
写真はマウス操作で動かすことができ、建物を見上げる形での表示や拡大表示も可能です。写真はグーグルが実際に道路を車で走行して撮影したもので、現時点では、札幌、小樽、函館、仙台、東京、埼玉、千葉、横浜、鎌倉、京都、大阪、神戸の12都市に対応しています。今後はさらに対応都市を拡大していく予定で、撮影にあたっては、例えば桜がきれいな道は、その時期に撮影するなど工夫をしていくといわれています。
知らない場所の風景を実際に歩いているように見ることのできる便利な機能で、今後様々なネットビジネスへの応用も期待されます。反面、プライバシーや防犯の点から好ましくないという意見も出てきました。
便利さの反面、プライバシーの問題も
ストリートビューを利用すれば、行ったことのない外国の街でも、まるでその街を歩いているように周囲の風景を楽しむことができます。例えば旅行先で泊まる予定のホテルの住所を指定すれば、そのホテルの周辺の雰囲気などを確かめることもできます。
ネット上では日本でのサービス開始から、ストリートビューについてのさまざまなサイトが立ち上がり、ストリートビューに映った珍風景を集めたものなどが公開されています。これを見ると、撮影車が偶然とらえた画像の中には、そのとき歩いていた人などが映っており、顔をぼかしてあっても知人なら分かるようです。自分の家が写っていてビックリしたという人や、プライバシーの面から写されたくないという人もいるかもしれません。
一部ではストリートビュー規制の要望が
東京都町田市議会は10月9日、ストリートビューへの法的規制も含め検討するよう、意見書(地域安全に関する意見書)を採択しました。これによると、人の顔、車のナンバー、表札などが読み取れる場合がある、空き巣などの犯罪に利用される怖れがある、などの問題点があるとして、住宅などを無許可で撮影、公開することを規制するような施策を国に求めています。
グーグルは、ユーザーからの連絡を受けて対処
ストリートビューは、大通りだけでなく細い道の画像も公開されています。その地域の詳しい情報が簡単に見られる反面、プライバシーの問題が懸念されます。
グーグルの説明では「公道から撮影したものであれば、基本的には公開して構わないと考えている」としています。また、不適切な画像については、ストリートビューのヘルプ画面に「不適切な画像を報告する」というリンクが用意されているため、ここでユーザーからの連絡を受けて対処を行うそうです。(ユーチューブによる解説「ストリートビュー - 不適切な画像の報告について
」 )
また、映っている人の顔については自動認識により、ぼかし処理を行ってるそうですが、処理が完全ではない場合もあるため、問題のある画像については報告してほしいと答えています。しかし識者からは、とりあえず載せてしまって、申請をすれば削除するという方式でいいのか、という意見も出ています。
便利で楽しいストリートビューの機能ですが、利用者すべてが善意の人であるという保証はありません。メディアとしてどこまで情報を公開するかという判断は、非常に難しいものと思われます。
(写真はグーグル・ストリートビューを撮影していると思われる車両:Noriyukiさんのサイトより参照させていただきました)
東京都町田市議会は10月9日、ストリートビューへの法的規制も含め検討するよう、意見書(地域安全に関する意見書)を採択しました。これによると、人の顔、車のナンバー、表札などが読み取れる場合がある、空き巣などの犯罪に利用される怖れがある、などの問題点があるとして、住宅などを無許可で撮影、公開することを規制するような施策を国に求めています。
グーグルは、ユーザーからの連絡を受けて対処

グーグルの説明では「公道から撮影したものであれば、基本的には公開して構わないと考えている」としています。また、不適切な画像については、ストリートビューのヘルプ画面に「不適切な画像を報告する」というリンクが用意されているため、ここでユーザーからの連絡を受けて対処を行うそうです。(ユーチューブによる解説「ストリートビュー - 不適切な画像の報告について
」 )
また、映っている人の顔については自動認識により、ぼかし処理を行ってるそうですが、処理が完全ではない場合もあるため、問題のある画像については報告してほしいと答えています。しかし識者からは、とりあえず載せてしまって、申請をすれば削除するという方式でいいのか、という意見も出ています。
便利で楽しいストリートビューの機能ですが、利用者すべてが善意の人であるという保証はありません。メディアとしてどこまで情報を公開するかという判断は、非常に難しいものと思われます。
(写真はグーグル・ストリートビューを撮影していると思われる車両:Noriyukiさんのサイトより参照させていただきました)