「障害者」を「障がい者」に 公明 表記の変更働きかけへ
NHKニュース(2008/10/17)
 公明党は、「障害者」という言葉の「害」の漢字には、マイナスのイメージが強いとして、ひらがなで「がい」と書く表記に変えるよう政府や地方自治体に働きかけていくことになりました。
 公明党は、きのう(10月16日)、政調全体会議などの会合を開き、「障害者」という言葉の「害」の漢字について、障害者の関係団体から、「マイナスのイメージが強く、漢字で表記する必然性はない」などという意見が寄せられていることを受けて、ひらがなで「がい」と書く表記に変えるべきだという認識で一致しました。
 これを受けて、公明党は、党内で使用する印刷物では、今後、ひらがなの表記に変えることになりました。
 また、政府や地方自治体にもこうした変更を働きかけていくことにしており、将来的には、「障害者」という言葉の出てくる法律の表記を改めるための法改正も求めていきたいとしています。

 10月16日、公明党は政調全体会議で、「障害者」を「障がい者」に表記変更し、将来的には政府や地方自治体にも変更を働きかけていくことを決めました。
 これまで障がい者の方や障がい者団体からも「害」の漢字はマイナスイメージがあり、変更を求める声をいただいていました。そこで、まずは党の機関紙公明新聞や党内の資料について表記を変更していくことになりました。将来的には政府・地方自治体にも働きかけ、表記をあらためるための法改正に取り組んでいきます。
 なお、「障害」の表記は、1949年の身体障害者福祉法の制定を機に一般的に使われるようになったといわれています。それまでは「障礙(碍)」と記載したいたものを、「礙(碍)」の文字が当用漢字の使用制限によって、法律上使えなくなったことにより、「障礙」と意味が同じ「障害」という語が採用されました。このことについて、「障害」は戦後の造語であると捉えた上で、表外字 である「碍」を用いることで「害」という文字の持つマイナスイメージの解消を図るべき、との主張もあります。