11月22日(土)から水戸市の県立近代美術館で「大ナポレオン展」が開催されます。来年、1月25日(日)までのロングランで、なかなか見ることが出来なかった展示会なので楽しみにしています。
大ナポレオン展
茨城県近代美術館
水戸市千波町東久保666−1電話029-243-5111
平成20年11月22日(土)〜平成21年1月25日(日)
午前9:30〜午後5:00(入場は4:30まで)
*1月2日を除き毎週金曜日は午後8時まで)
休館日:毎週月曜日
*但し11月24日(月・振),1月12日(月・祝)は開館、翌火曜日休館
*12月29日(月)〜1月1日(木・祝)は休館
料金:一般1,050円/高大生830円/小中生470円
*毎週土曜日は高校生以下入場無料(学校の冬休み期間等は除く)
*満70歳以上の方および障害者手帳をご持参の方は無料

 フランス革命後の混乱を収拾し、フランスの発展に多大な貢献をしたナポレオン・ボナパルトに関連する絵画や彫刻,装飾,書籍などを一堂に集めた展覧会です。東京富士美術館の所蔵品とアメリカのナポレオンに関する美術品の世界的なコレクターの秘蔵品を公開する巡回展で、茨城で観られるのは最初で最後のチャンスです。
 ナポレオンは、独裁者、征服者、戦人としての印象が強いのも事実ですが、彼はまた芸術や学問といった文化的な側面にも高い関心を寄せていました。エジプト遠征の際には多くの学者や芸術家からなる学術調査団を同行させ、現在のエジプト学の基礎を作ったほか、戦利品として持ち帰った美術品をルーヴルに収めて美術館の整備を進めました。ルーブル美術館は当初、ナポレオン美術館と呼ばれていたそうです。
 個人的には今回の展示会で公開される「ナポレオン法典の初版本」を注目しています。近代法体系の原点ともいえる一書、残念ながらフランス語は解せませんが、非常に楽しみにしています。それと何といっても、ジャック=ルイ・ダヴィッド作の『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』です。実物はマルメゾン城国立美術館が所蔵しており、高さが2メートル60センチもある大作ですが、東京富士美術館が所蔵するこの模写も美術的価値は非常に高く、その迫力には多くの方が圧倒されると聞いています。ぜひ堪能してきたいと思います。(実物とか模写という表現を使いましたが、正確な表現ではないかもしれません。いずれも、ジャック=ルイ・ダヴィッドのサインがあるからです。世界中に5枚あるといわれている『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』に関しては、「Nのアトリエ」さんのブログに詳しい説明が載っています)
参考:茨城近代美術館「大ナポレオン展」