手作り260円弁当が大好評
参考写真 生活協同組合パルシステム茨城の唯一の独立店舗である「金沢店」(日立市金沢町)が、11月25日、全面リニューアルオープンしました。
 金沢店は、市内でも最大級の戸建て住宅団地である金沢団地の中心に位置し、地域になくてはならない小売店舗として親しまれてきました。しかし、開店から30年以上が経過し、設備の老朽化や地域のニーズとの乖離などから、売上げの低迷が続いていました。こうした中、2007年7月に金沢店組合員活動施設検討委員会が設置され、慎重な検討を重ね、全く新しい店舗として、金沢店は生まれ変わりました。
参考写真 これまで多くの要望があった自主的活動スペースが設置され、地域住民から強く望まれていた「こだわりの手作り惣菜コーナー」が充実されました。総菜コーナーでは、1日8種類の「こだわり260円弁当」が日替わりで販売されています。その他にも、50円コロッケなどの様々な総菜が並んでいます。井手よしひろ県議も、開店後すぐに「デミハンバーグ弁当」などを購入しました。手作りの大変おいしい弁当で、特に地元の特産米である「ひたち舞い」を使用したご飯が抜群の味わいでした。
 この総菜コーナーは、地域の組合員の自主的な活動であるワーカーズコレクティブ形式によって、「主婦の店ぐっでぃ」が設立され運営されています。ワーカーズコレクティブ・ショップとは、生活協同組合の組合員が資本と経営権を所有し、労働に従事して報酬を得る経営事業体です。いわゆるコミュニティビジネスの一手法でもあり、ボランティアの精神で労働力を提供し、出た利益を構成員で配分しようとするものです。260円のこだわり弁当も、こうしたボランティアの発想がなければ、とうてい生まれません。高齢化が進み、お年寄りだけの世帯が増えているこの地域には、生活を支える大変貴重な取り組みです。
 井手県議は、今後さらに進む超高齢化社会の中で、日立市の山側に連なる住宅団地が“陸の孤島”状態になることを危惧しています。500世帯以上が住む、住宅団地が市内には10カ所近くあります。しかし、団地内の小売店舗は閉鎖が相次ぎ、生鮮食料品や生活必需品の購入が、車なしには大変不便になってきています。金沢団地内でのパルシステム茨城「金沢店」の取り組みは大変注目されます。
参考写真
 上の写真は、評判の「260円手作り弁当」の日替わりメニューです。
 井手県議は、11月29日に改めて同店舗を訪問。店長に話しを伺ったところ、この弁当は、一日300食近くが瞬く間に売り切れるということです。全面リニューアルの結果、客数は3割り以上増え、特に、若い主婦の来店が目に見えて増えました。今後は、お弁当などの店舗での販売が軌道に乗れば、予約注文を受け付けたり、個別の配達など、地域密着型のサービスを検討していきたいと、語っていました。