2月17日、日立市市役所でのヒアリングの空き時間を利用して、久しぶりにかみね動物園に行ってきました。
 現在、かみね動物園では、旧管理事務所あとに、かみね公園全体の拠点施設である「(仮称)かみね公園ふれあいプラザ」の建設が進められています。かみね公園及びかみね動物園利用者が自由に売店や軽食・休憩コーナー、授乳室などのサービス施設を利用できるような構造とし、来園者の利便性の向上を図る施設です。展示資料室やガイダンスレクチャー室を設け、動物園を通した環境学習機能を強化するとともに、公園内ボランティアの拠点施設としてボランティアルームが整備されます。
 工事期間中は、入園券販売窓口と入園口がかみね遊園地乗物券売場わきに移動されています。また、動物園正門駐車場も利用出来なくなっているため、注意が必要です。
(仮称)かみね公園ふれあいプラザ
建物概要 鉄筋コンクリート(RC)造 3階建
床面積  872.28平方メートル
工事期間 平成20年10月14日〜平成21年12月25日

 冬の動物園を散歩すると、普段の動物たちの姿と違う姿も見られ、結構おもしろいものです。動物園長のブログでも、「暑い地域の動物たちでも寒い冬だからこそ見られるものがあります。カバのひなたぼっこです。普段カバは水の中で生活するため夏などはなかなかその全貌を見ることはできません。しかし寒いこの時期さすがに冷たい水を嫌い陸に上がって母娘2頭が寄り添い暖をとっている姿が見られます」と、紹介されているとおり、カバさんの日向ぼっこは必見です。
 リクガメも温かい陽光を求めて、園内を“ゆっくり”と散歩しています。“ゆっくり”とと書きましたが、実は思ったより速く歩くのでビックリします。
 1月31日に、オスのシマウマの赤ちゃんが生れました。母乳を飲んだり、グランドに出て元気に走り回っています。現在、赤ちゃんシマウマの名前を公募しています。皆さんもぜひ名付け親になって下さい。
 サルヤマでは、新たなボスザルが誕生したようです。新たなボス「次郎長」は、170頭のサルたちににらみをきかせながら、春の光を満喫しているようでした。
かみね動物園 サル山”政変”新ボス君臨
茨城新聞(2009/02/08) 
■3カ月の抗争に終止符
 かみね動物園(日立市)のサル山を約三カ月間にわたって揺るがしてきた政権抗争劇に終止符が打たれた。先代ボス「大三郎(だいざぶろう)」の不慮のけが(その後死亡)によって始まった新ボスの座をめぐる跡目争いには計三匹が名乗りを上げたが、先代の補佐役のナンバー2「次郎長(じろちょう)」がライバル二匹を力で抑え、約百七十匹の頂点に就いた。解散総選挙をにらんで何かと騒々しい永田町に先んじて、日立のサル山には平穏が戻った。
 抗争劇の幕開けは昨年十月ごろ。それまで「安定政権」を誇ってきた大三郎が突然足をけがして動けなくなったのが発端だった。けがをした経緯は不明だが、動物園によると、何らかのけんかが起きて高台から転落したとみられ、大三郎はけがが原因で翌十一月死亡した。
 大三郎について「ボスのオーラを発していて不安要素はなかった」と語るのは飼育員の阿部達也さん。「何らかの騒ぎに乗じて狙われたのかも」と”政変”の可能性も指摘する。
 ボス空白となったサル山で次期ボスの筆頭格と目されたのはナンバー2の次郎長。ところが、これに待ったをかけ、下克上で一気に頂点を狙ったのがナンバー3の「大政(おおまさ)」とナンバー4の「小政(こまさ)」。事実上三匹によるバトルの火ぶたが切られた。
 ボス亡き後のサル山で、三匹は、仲間同士がけんかしているのを見つけては先を争うように介入。けんかにかかわった全員をその場で打ち負かし、自分の強さのアピールに余念がなかった。サル山の騒動は越年で続き、流血のトラブルも絶えなかったという。
 情勢が一変したのは先月下旬。三匹のうち次郎長の周りに弱いサルたちが一斉に付き従うようになった。これで、次郎長によるサル山の天下統一が公認となり、サル山鳴動は落着。阿部さんは「群れ全体に強いことが認知されたようだ」と話す。
 新ボスに君臨した次郎長は目下サル山のてっぺんから群れ全体ににらみを利かせ、餌も好きな時に好きなだけ食べるなど早くもボスの特権で”わが世の春”を謳歌(おうか)している。
 次郎長の新ボス就任に刃向かってきた大政、小政も、目下は次郎長の周りで機嫌を取る動きを見せるようになっている。ただ、ボスは通常一年半から二年ほどで交代になるといい、生江信孝園長らは「ご機嫌を取って、いつか狙ってやろうと思っているかもしれない」と政局の行方を見守っている。
(写真は、管理者が2009/2/17撮影したものです)