特別手当や出産一時金増額など手厚く子育て支援をサポート
 公明党ウェブTV「お答えします」では、松あきら党女性委員長(参院議員)が、2008年度第2次補正予算と09年度予算案に盛り込まれた子育て支援策について解説しています。
Q:2次補正に「子育て応援特別手当」が盛り込まれているが。
A:02年4月2日から05年4月1日の間に生まれた子どもで、18歳以下の子どもの中で第2子以降を対象に、3万6000円の手当を支給する制度です。この対象となる場合、子育て応援特別手当のほか、定額給付金1万2000円と上乗せ分8000円の合計5万6000円が支給されます。夫婦と子ども2人の場合、仮に2番目の子どもが子育て応援特別手当の対象だと、その家庭に合計10万円が支給されます。子育て応援特別手当は、07年から適用されている児童手当の乳幼児加算の対象ではない子どもに焦点を当てたものです。
 対象世帯には、市区町村が住民基本台帳を基に支給案内を出します。案内を受け取ったら、しっかりと記入して申請をしてください。支給方法は原則として口座振込です。多くの自治体では定額給付金と同時期に支給されるようです。
Q:妊婦健診も充実したが。
A:14回程度が望ましいとされる妊婦健診ですが、今回(の2次補正で)、この全てを無料化します。全国的に見ると無料化はまだ進んでおらず、平均5・5回となっています。妊婦健診の健診料は、1回約5000円から1万円程度と高く、健診を受けず陣痛が始まってから医療機関に飛び込んで出産する“飛び込み出産”という言葉も耳にしますが、これは母子ともに危険な行為です。健診したくてもできない状況を改善するため、公明党は無料化を実現しました。しかも、無料化となる基礎部分に血液検査なども含まれる予定で、手厚い制度になります。
Q:出産育児一時金の拡充は。
A:今まで35万円でしたが今年1月から3万円プラスされました。これは産科補償制度のスタートを受けたもので、制度に加入している病院では38万円になります。さらに今年10月からは4万円上乗せし、42万円に拡充します。
Q:「安心こども基金」が創設されたが。
A:2次補正で1000億円を計上しています。残念なことに、今、全国の保育所待機児童は約2万人います。その中で、3歳未満の子どもは7割を超えています。従って、基金を活用し、幼稚園や保育所、認定こども園や保育ママなどの環境整備を進め、待機児童解消に努めます。
Q:公明党は育児休業制度の改善にも取り組んでいるが。
A:07年から育児休業給付が休業前賃金の40%から50%に引き上げられました。しかし、実際は休業中に30%しか支給されず、残りの20%は職場復帰後に雇用主が判断し、その2カ月後にやっと支給される制度になっていました。それを今回、一括して支給できるよう変更される予定です。