参考写真 4月25日から5月6日までのゴールデンウイーク(GW)期間中の人出状況が、県観光物産課や県警本部から発表になりました。県観光物産課の取りまとめによると、期間中、茨城県内の観光地50カ所には約161万5252人が訪れ、前年より約22.4%も増えました。特に、国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)など、高速道路のインターチェンジ近くにある観光地で軒並み人出が急増。土曜休日の高速道路1000円乗放題の効果が大きく現れた結果となりました。
 人出トップは、前年と同じく笠間市の「陶炎祭(ひまつり)」で約30万2500人。5年に1度開催される北茨城市の「御船祭(おふねまつり)」には約15万人の観光客が押し寄せました。昨年完成した新観瀑台が好評の「袋田の滝」は約4割増の8万人。国営ひたち海浜公園で約6万1500人増え、開園以来初めて29万人を突破、約29万3000人となりました。
 ひたち海浜公園の担当者によると、最も入園者数が多かったのは無料入園日の5月4日で、約6万7000人と歴代3番目でした。「群馬や宇都宮ナンバーの車も多く、県外からの来園者が増えたように感じる。北関東道の開通やETC利用による高速道路料金の引き下げが影響したのでは」と産経新聞(2009/5/8付)の記事に答えています。
 ひたち海浜公園の最寄り駅である阿字ヶ浦駅とJR勝田駅と結ぶ「ひたちなか海浜鉄道」は、阿字ヶ浦駅と海浜公園を結ぶ無料シャトルバスを運行。このシャトルバスは5月中に1000人の利用を見込んでいましたが、すでにGW期間中のみで1200人を突破しました。鉄道も利用者増に対応するため、4〜6日には2両編成に増結する大盛況でした。1日の利用者は昨年の3倍以上で、渋滞知らずのシャトルバスを用意したことなどの利用客の増をねらった鉄道会社の思惑が当たったことになります。
参考:国営ひたち海浜公園コラボ「ネモフィラシャトルバス」決定
 大洗海岸や那珂湊のお魚市場なども軒並み観光客が増加しました。
 こうした人出増を支えた常磐自動車道の1日当たりの交通量(速報値)は、谷田部IC〜つくばJCT108%、北茨城IC〜いわき勿来IC135%となり、反面、大きな渋滞も起きました。
茨城県警のとりまとめによる人出で結果
行楽地名人出結果前年増減
陶炎祭(笠間市)302,100+19,700
国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)292,895+62,895
常陸大津の御船祭(北茨城市)150,0005年に一度
アクアワールド大洗(大洗町)91,000+8,000
大洗海岸(大洗町)90,000+38,000
偕楽園(水戸)87,000+67,000
筑波山85,000
袋田の滝(大子町)80,000+20,000
つつじ祭(笠間)46,355+8,316
茨城県自然博物館(常総市)33,466+7
牛久大仏(牛久市)25,000+5,300
竜神峡こいのぼりまつり(常陸大宮市)24,000−500
茨城県フラワーパーク(石岡市)17,300−2,700


ひたちなか海浜鉄道では、5月中の土日祝日に阿字ヶ浦駅〜国営ひたち海浜公園南口まで無料シャトルバスを運行します。また、あわせて湊線フリー乗車券と海浜公園入園券をセットにしたお得なクーポンを発売中です!!