参考写真 6月4日、井手よしひろ県議とたかさき進県議は、郡馬県前橋市を訪れ、商店街の状況と「前橋プラザ元気21」(前橋プラザ)の現地調査を行いました。
 前橋市が整備した前橋プラザは、国道50号に面する中心市街地に位置する、中央公民館、こども図書館及び、にぎわい観光課等の行政施設のほか、専門学校(群馬福祉大学付属医療福祉専門学校)、スーパーマーケット(フレッセイ)、カフェ(珈琲館)などの民間施設を有する複合施設です。平成16年1月に西友が経営していたリヴィン前橋店閉店し、市内の一等地に巨大な空きスペースが発生しました。前橋市は中心市街地の活性化を目指して、国のまちづくり交付金や合併特例債などを活用し、57億円余りの巨費を投じて、商業ビルを全面改装し、前橋プラザをオープンさせました。
参考写真 前橋プラザのオープンは、平成19年12月。開館から1年間で、累計で約138万人の利用者がありました。当初の目標が、年間80万人であったことを考えると、目標を大幅に上回る利用者を記録しています。
 前橋プラザはオープン以来多数の利用者があるにもかかわらず、多くが当施設の利用だけに留まり通行量の大幅な増加とはなっていません。そのため、既存の中心商店街等と連携し、中心市街地の回遊性をいかに高めていくかが課題となっています。また、付帯する商業ビル・旧ウオーク館の商業テナント及び映画館を早期に開店させるために、築20年を経過した建物の改修が喫緊の課題となっています。
前橋プラザ元気21の概要
所在地:前橋市本町2丁目12番地1
構造:鉄骨造一部鉄筋コンクリート造地下2階付7階建
建築面積:3,226平方メートル
延床面積:26,420平方メートル
駐車場:地下2階53台収容、付帯駐車場314台収容
参考:前橋プラザ元気21のHP
前橋プラザ元気21の事業費などの考え方
参考写真前橋プラザ元気21の事業費(取得・整備費)は50億円。このうち半分以上の約28億円は、国からのまちづくり交付金などの支援金を活用しました。市の負担は約22億円です。
当時課題であった旧中央公民館を同規模で新築する費用は約30億円と試算され、デパートであった既存施設を再利用することで、経費を大幅に縮減するだけでなく、1.5倍の広さの中央公民館と市民交流プラザやこども図書館などがある複合施設ができました。
また、国のまちづくり交付金を既存施設の改修に適用するのは全国で初めての例で注目されています。
今後は、商業施設や学校施設の賃貸収入や太陽光発電などの省エネ施設を有効に活用し、経費の節減に努めています。