
旧高原小は明治6年(1873年)に開校し、以来133年間にわたり2900人の卒業生を送り出してきました。1960年ごろは200人を超える児童がいましたが、林業の衰退などで地区の人口が減少し、隣接の櫛形小に統合されました。敷地は約8500平方メートル。旧校舎を改修して郷土料理・伝統工芸体験室、宿泊室(洋室・和室各4室)などを整備、食堂や交流ホールの交流棟を増築しました。体育館とプールはそのまま活用します。改修費約2億5000万円です。

体験室では、郷土料理が学べる調理室と伝統工芸が学べる工作室が設けられています。
このほか、ホールやレストランが入る交流棟が新たに整備されました。ホールには、“いろり”も設えられ田舎暮らしの雰囲気を盛り上げています。
たかはら自然塾を運営するのは、地元の農家が中心となってつくる「高原グリーンツーリズム推進会議」。体験メニューは、農林業、食文化、遊び、工芸の四つの分野で、炭焼き体験やこんにゃくづくり、草木染など、地域資源を活用した内容をそろえています。レストランで提供される食事も、推進会議の厨房(ちゅうぼう)班が担当し、地元の農産物をできるだけ利用することにしています。
自然塾では、通常の体験メニュー以外に、9月からは樹木の伐採や下草刈り、植樹などを通じて、里山の環境に接する「里山づくり隊員」など、参加者を募るイベントも計画しています。イベントの第1弾としては「そばづくり体験」が8月22日から始まります。問い合わせはたかはら自然塾(電話0294−39−5391)へ。
