8月30日、任期満了に伴う茨城県知事選が投開票され、現職で5期目を目指した橋本昌氏が、全県的に圧倒的な支持を得て当選しました。新人で元国交省事務次官の小幡政人氏、新人で競輪選手の長塚智広氏、新人で共産党系の婦人団体「新日本婦人の会」県本部副会長の間宮孝子氏、新人で元自動車修理会社社長の森川勝行氏、新人で元県職員の桐原孝志氏の5氏が立候補しましたが、結果的に次点の小幡氏をダブルスコアで破り、5期目を果たしました。投票率は67.97%。6候補得票数は、橋本氏:74万3945票5、小幡氏:31万8605票、長塚氏:26万4150票、間宮氏:17万7309票、森川氏:4万1494票、桐原氏:3万3863票でした。
今回の知事選は、橋本氏が県議会最大会派である自民党とたもとを分かち5選に挑戦。現職と自民推薦新人が保守層を割って激突する構図となりました。民主党小選挙区候補からの勧めもあり急遽立候補したオリンピック銀メダリストの長塚氏ら新人も立候補し、過去最多対の6人による混戦に。
橋本県政4期16年の評価や多選(5選)の是非、県の深刻な財政危機問題、茨城空港利活用などが主な争点となりました。
今回の知事選は、橋本氏が県議会最大会派である自民党とたもとを分かち5選に挑戦。現職と自民推薦新人が保守層を割って激突する構図となりました。民主党小選挙区候補からの勧めもあり急遽立候補したオリンピック銀メダリストの長塚氏ら新人も立候補し、過去最多対の6人による混戦に。
橋本県政4期16年の評価や多選(5選)の是非、県の深刻な財政危機問題、茨城空港利活用などが主な争点となりました。
橋本氏は市町村長30人、市町村議有志約260人、連合茨城や県医師連盟など約600の団体の支援を受け、土浦市、牛久市、つくばみらい市の3紙を除く41市町村で満遍なく支持を集め、安定した戦いで勝利しました。自民党県連への批判の受け皿ロなり、保守系、民主党系、無党派などあらゆる支持層からの得票を得ました。
政策面では、「産業大県は軌道に乗りつつある。次の段階、生活大県づくりに重点を移す」とハード事業からソフト事業への転換を主張し、乳幼児医療費の小学校3年生までの助成延長、小学校少人数学級の拡大、医師確保、農業改革といった教育、医療、福祉などの政策を公約に掲げました。
一方、小幡氏はつくば、土浦、牛久などの市町村長、県南地域の市町村議有志や青年会議所関係者、自民党の地域・職域支部などの応援を得て、自民党県連中心の組織戦を展開。県財政の再建を公約の柱に掲げ、選挙戦中盤以降は知事退職金のゼロを公約に追加し「不退転の決意で財政再建を成し遂げる」と訴えました。
長塚氏は全県を自転車で回り、若さと「変革」をアピール。茨城空港や霞ケ浦導水事業の即時凍結、知事多選禁止の条例化などを訴え、現職の多選や自民推薦候補に対する批判票の「受け皿」を狙いました。しかし、政策面でも詰めが甘く、出馬表明が告示1週間前と出遅れたことも響き、ラストスパートも及びませんでした。
共産党系の間宮氏は20万票にも届きませんでした。
圧倒的な票差で5期目の勝利を手中にした橋本氏ですが、県議会自民党との調整が最大の課題です。
政策面では、「産業大県は軌道に乗りつつある。次の段階、生活大県づくりに重点を移す」とハード事業からソフト事業への転換を主張し、乳幼児医療費の小学校3年生までの助成延長、小学校少人数学級の拡大、医師確保、農業改革といった教育、医療、福祉などの政策を公約に掲げました。
一方、小幡氏はつくば、土浦、牛久などの市町村長、県南地域の市町村議有志や青年会議所関係者、自民党の地域・職域支部などの応援を得て、自民党県連中心の組織戦を展開。県財政の再建を公約の柱に掲げ、選挙戦中盤以降は知事退職金のゼロを公約に追加し「不退転の決意で財政再建を成し遂げる」と訴えました。
長塚氏は全県を自転車で回り、若さと「変革」をアピール。茨城空港や霞ケ浦導水事業の即時凍結、知事多選禁止の条例化などを訴え、現職の多選や自民推薦候補に対する批判票の「受け皿」を狙いました。しかし、政策面でも詰めが甘く、出馬表明が告示1週間前と出遅れたことも響き、ラストスパートも及びませんでした。
共産党系の間宮氏は20万票にも届きませんでした。
圧倒的な票差で5期目の勝利を手中にした橋本氏ですが、県議会自民党との調整が最大の課題です。