衆院選挙が終わり2週間。来週には鳩山新政権が誕生するというこの時期に、民主党の比例当選者に相次ぎ、スキャンダルが発覚しています。いずれも、公選法上議員の資格に抵触するような内容ではありませんが、社会通念上、眉をひそめる人が多いのではないでしょうか。
 話題の主は、近畿ブロックの渡辺義彦議員、信越ブロックで復活当選の田中美絵子議員、北関東ブロックの石井章議員の3人。特に、渡辺義彦議員と石井章議員は単純比例候補であるために、民主党の身辺調査の甘さが指摘されています。
民主新人が破産手続き 比例近畿、渡辺義彦氏
共同通信(2009/9/12)
 衆院選で民主党の比例近畿ブロックから立候補し、初当選した渡辺義彦氏(53)の破産手続きが進められていることが12日、分かった。
 渡辺氏は取材に「立候補は突然のことでもあり、それ自体問題ないだろうと思った。現時点で辞職する考えはない」と話している。債務の大半は、他人の借金の保証人として肩代わりしたものだとしている。
 官報や渡辺氏の説明によると、大阪地裁がことし3月27日付で破産手続き開始を決定。今月10日には大阪地裁で2回目の債権者集会があった。
 大阪府選挙管理委員会によると、国会議員が破産手続きを進めていても、被選挙権や政治活動が制限されることはないという。
 渡辺氏は過去参院選に2度立候補し、落選。今回の衆院選では民主党の比例近畿ブロックで名簿順位48位で立候補し、当選した。衆院議員の秘書などを務めたことがある。

“小沢ガールズ"田中美絵子氏、過去に体当たり演技
産経新聞(2009/9/9)
 森喜朗元首相への「刺客」として民主党から出馬し、比例代表で復活当選した田中美絵子氏 “小沢ガールズ”の代表格とされる民主党の新人衆院議員、田中美絵子氏(33)=石川2区=が、過去にホラー映画に出演し、濡れ場を演じていたことがわかった。田中氏は当選後、コスプレ風俗ライターの経歴が明らかになったばかり。民主党幹部も映画出演を認めており、公式プロフィルにはない“仰天キャリア”が続々と出てくる事態に、党内は混乱している。
 民主党の井上和香と呼ばれ、衆院選では自民党の大物、森喜朗元首相(72)を伐採寸前まで追いつめた小沢姫、田中氏が出演していたのは映画「盲獣Vs一寸法師」(2001年製作、04年公開)。網走番外地シリーズで一世を風靡した石井輝男監督(故人)がメガホンをとった作品だ。
 作家・江戸川乱歩の「盲獣」と「一寸法師」を原作にしているが、「盲獣」は乱歩自身が「ひどい変態ものである。私の作がエログロといわれ、探偵小説を毒するものと非難されたのは…(以下略)」と評したほどの“問題作”だ。
 内容は、東京・浅草で女優が行方不明になり、三文小説家と私立探偵・明智小五郎がそれを解決するストーリー。三文小説家にはリリー・フランキー(45)がふんするほか、「丹下博士」として心霊の大御所、丹波哲郎(故人)も出演する豪華な顔ぶれだ。
 田中氏の公式プロフィルによると、01年当時は旅行会社の派遣添乗員だったが、映画には「菊地美絵子」の芸名で出演。役柄は、暇をもてあまして日常生活に刺激を求める未亡人のグループ「寡婦クラブ」に所属する「麗子」という設定だ。
 麗子は旅館の一室にマッサージ師を呼ぶ。マッサージ師が床に横たわった麗子の着物をはぎ取り、乳房をもみしだくと、目を閉じた麗子はうっとりした表情を浮かべる−。
 この“ヌード女優歴”については、9日発売の週刊文春と週刊新潮がスクープしているが、サンケイスポーツが民主党本部に確認を取ったところ、「調査整理して何らかのコメントは今週中に出します」と回答。なおも突っ込むと「本人(田中氏)と少し話をしたが、出演していたことは認めている」とした。
 田中氏に関しては、「渋谷有栖」(しぶや・ありす)のペンネームによるコスプレ風俗ライターの経歴が明らかになったばかり。こうした気合の“体当たり”を、今後の議員活動に生かしてほしいところだ。一方、民主党のほうはシャレになっていない様子で、「まだ公にしていない経歴があるかもしれず、調査が必要。次から次へと出てくるのはまずい」(幹部)と青ざめている。

石井章町議、役職辞任 町議会が捜査依頼 茨城・藤代町の架空転入疑惑
朝日新聞(1991/10/24)
 北相馬郡藤代町議選にからむ架空転入疑惑で、同町議会は23日、「架空転入と不正投票の疑いが極めて強い」とする調査特別委員会の報告を受け、取手署に捜査を依頼した。また、この問題にかかわりがあるのではないかと見られている石井章町議(34)は、教育民生常任委員長など議会関係や町の役職を辞任した。
 調査特別委員会の報告によると、架空転入の疑惑が持たれているのは33人で、町内7カ所に転入したことになっている。転入先の中には、石井氏の妻が経営者になっている会社の事務所や、同町議の後援会幹部の自宅が含まれていた。
 一軒家に7人が転入していたり、宿泊施設のない事務所に住んでいたなど不審な点が多く、同特別委では、「実際には住んでいなかった」とする見方が大勢を占めた。
 また、33人のうち、29人が8月4日投票の同町議選で投票しており、架空転入で不正に投票権を獲得、投票した疑いが出ている。
 石井氏は「一身上の都合」を理由に、教育民生常任委員長のほか、議会運営委員の辞職願を提出、この日の臨時議会で承認された。
 報道陣が辞職の理由と架空転入との関係について石井氏に会見を求めたが、同氏は「ノーコメント」と、取材に応じなかった。議員の中には、「役職辞任は、議会での責任を取ってもらったもの」という声もある。
 取手署は独自に、公選法と住民基本台帳法違反などの疑いで捜査を進めており、町から住民票や選挙人名簿、住民異動届出書などの関係書類を提出させ、町選管書記長や住民課長らから事情を聴いている。