民主党:5議員団体、歓楽街で「政治活動費」
「行きたいという後援者がいて…」
毎日新聞(2009/9/30)
◇江田氏の秘書弁解 識者「私費で払うべきだ」
チャイナドレスや看護師姿の女性らが接客をする「キャバクラ」への支払いを「政治活動費」として計上−−。政権与党となった民主党議員の政治資金を巡る支出の一部に、こんな実態があることが浮かんだ。高い支持率で始動した民主党政権だが、識者からは「こうした費用は私費で支払うべきだ」「政治活動とは無縁な支出を禁じるような法改正が必要」との指摘も出ている。
キャバクラやクラブへの支出が最も多かった江田五月参院議長の資金管理団体「全国江田五月会」は、07年8月に江田氏が議長に選出された後も、東京・西浅草のキャバクラに2回、計13万円余の支払いがあった。この店によると、日によって「ワイシャツのみでお出迎え」「ナースのお仕事」「浅草中華街」などと称し、女性従業員が下着の上にワイシャツだけ着た姿で接客したり、看護師姿やチャイナドレス姿で接客することもあるという。
公職である江田氏の議長秘書は、この店に自分も行ったことを認め、「行きたいという後援者がおり、情報交換という形(で行った)。議長は一切参加していない」と説明。ほかの店についても、選挙区の岡山県の後援者が上京した際などに使ったという。また、「中には新聞や雑誌を含めたマスコミ懇談会もあった」としながら、具体的にいつの会合だったかについては「分からない」と言葉を濁した。
五月会が03〜07年の収支報告書で政治活動費として計上した飲食代のうち、9割はこうしたキャバクラやクラブへの支出。議長秘書は「『問題ではないか』という話になり、今年からやめた。計上した分は今後、対応を検討したい」と述べた。
川端達夫文部科学相の政治団体「達友会」では東京・新宿のニューハーフショーパブへの支払いがあったほか、同氏が代表を務める「民主党滋賀県第1区総支部」では、京都・祇園で舞妓(まいこ)姿の女性が接客する店もあった。川端氏の政党支部の会計責任者は「法に基づいて正確、適切に記載している」と回答するだけで、川端氏本人の参加については「答えられない」とした。
こうした支出について、漫画家のやくみつるさんは「飲み屋だろうがキャバクラだろうが、遊興を伴い批判を受けやすいところは私費でなんとかすべきだ」と指摘する。政治資金オンブズマン共同代表の上脇博之・神戸学院大大学院教授は「キャバクラへの支出は政治活動とは無縁。政党交付金が入っている政党支部や資金管理団体から支出されているなら税金が使われているのと同じ。党としてこのような支出を防止できないなら、法律による制限が必要だ」と話している。
◇民主党議員の政治団体の支出例◇
<江田五月参院議長>
・07年8月17日 東京・西浅草 キャバクラ 6万7730円
※「浅草中華街」の日は女性従業員がチャイナドレス姿で、「ナースのお仕事」の日は看護師姿で接客
・05年6月13日 東京・湯島 キャバクラ 7万4400円
※「浴衣の日」は女性従業員が浴衣姿で接客
<川端達夫文部科学相>
・06年10月26日 京都・祇園 スナック 6万8885円
※別料金を支払うと舞妓姿の女性がテーブルに来て接 客
・05年7月28日 東京・新宿 ニューハーフショーパブ 8万円
※創業40年の老舗をうたう。ニューハーフによるダンスショーがある
民主党国会議員のあきれた後援会の実態が明らかになりました。キャバクラやスナック、ニューハーフパブなどでの遊興費を、政治家の資金管理団体が「政治家活動費」として処理してたものです。
それも、参議院議長や文部科学大臣という要職に付く議員の資金管理団体です。「私は行っていない」と弁明していますが、全くナンセンスな話しです。
こうした民主党議員の資金管理団には、民主党本部からの寄付金が相当額流入しています。それは、政党助成金という国民の血税が含まれていることを示しています。
平野博文官房長官は9月30日午前の記者会見で、「適切か不適切かは国民の皆さんが判断されることだと思う。懸念を抱かれないようにすることは政治家として大事だ」と述べました。これが、内閣官房長官のことばかと疑います。川端文科相は紛れもない鳩山内閣の閣僚なのです。民主党本部からの寄付を受けた団体での政党交付金の使い道に関しては「党の内規で使い方は厳格にしている。税金を使っていることは考えられない」と語っています。これも詭弁です、党本部から寄付を1円でも受けていると言うことは、政党助成金が含まれていると言うことです。1円たりとも、こうした不明瞭な使途に使うことは許されないはずです。
情報交換は普通の喫茶店じゃ、出来ないんですかね。