10月9日に井手よしひろ県議が行った代表質問の模様をアップロードしました。ユーチューブの制限で各設問ごとでの掲載になります。今回は、鳩山新政権の政権運営について、知事の所感を質した内容です。
 民主党中心の政権がスタートして約1ヶ月近くが過ぎましたが、マニフェストの実現を急ぐあまり、国民の間に混乱が生じていることは看過できません。
 言うまでもなく民主主義では政策決定までの十分な議論と、手続きの透明化が重要です。政権が代わったとはいえ、国民から見れば政府は政府です。その政府が方針転換するのであれば、転換に至る理由をまずは関係者、さらに国民に十分に説明し、理解を得るべきです。
 井手県議は、新政権の政権運営の特徴は3つあると指摘。その第一は「マニフェスト至上主義」。第二に「拙速な政権運営」。第三に「政治の目的を見失った政権運営」と厳しく批判しました。
 橋本知事はこうした指摘に対して、「政権発足後すぐに、大型公共事業の中止・凍結等の大きな方針転換が行われましたが、その際、中止の判断に至った理由や代替案等の説明が一切ないまま結論を押しつけるという、初めに結論ありきの進め方には、関係自治体や住民は大変困惑しているところであります。また、マニフェストに盛り込まれている政策の財源を生み出すために、経済対策として措置された補正予算の一部を一方的に執行停止するという、やや強引な進め方に対しても、地方側としては違和感を覚えております。さらに、政治主導とは言え、政務三役だけが集まって全てを決定しているため、事務方にはほとんど何を聞いても分からない状況が続立ていることは異常であり、一日も早く政と官が協力し合って、業務がスムーズに進むようになり、中央政府としての力を十分に発揮できる状祝になることを期待しているところです」と、所見を述べました。