
開会式は、競技のメーン会場となる日立シビックセンターで行われました。大会旗及び参加各都道府県の旗が入場。茨城県は開催県として最後に入場しました。機首は和裁職種の競技に出場する遠藤友里恵選手。演壇中央で大きく県旗を振ると会場は大きな拍手で包まれました。
主催者を代表して茨城県の橋本昌知事が「日々鍛えた技をあますことなく発揮してものづくりをするみなさんの熱意ある姿に多くの若者が感動することを期待しています」とあいさつしました。
続いて選手宣誓で、「機械組立て」種目に県を代表して出場する矢幡光夫さんが「ものづくりの素晴らしさを伝えるため、精いっぱい競技することを誓います」と力強く決意を述べました
また、この大会引き続き、10月30日から11月1日にかけて、障害のある方々の職業能力の向上を図るとともに、広く障害者に対する社会の理解と認識を高め、障害者の雇用の促進を図ることを目的とした「第31回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)」が開催されます。
技能五輪全国大会が開幕
常陽新聞(2009/10/24)
40職種に1000人が技競う
「いばらきで 未来に競う 夢の技」をテーマに、天皇陛下御在位20年記念「第47回技能五輪全国大会」(県、中央職業能力開発協会などが主催)が23日、日立市東成沢町の市市民運動公園中央体育館で開幕した。
26日までに日立、ひたちなか市を中心に14競技場で40職種に約1000人の選手が日ごろの鍛錬の成果を発揮する。
30日には第31回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)も開幕を迎え、日本のものづくりを支える茨城の地で、若者や障害者が技能の日本一を競うことになる。
技能五輪は満年齢23歳以下の青年が技能日本一を競う大会。将来の日本を支える技能者を育てることや、ものづくりの大切さを知ってもらうことを目的に1963年から開催。本県では収容可能な施設がなかったため誘致できなかったが、2004年の岩手大会以降、分散開催が認められたことから念願の開催にこぎつけた。日立市をはじめ、ひたちなか、水戸、つくば市などで各競技が行われる。
競技は、機械系(機械製図、旋盤など)▽金属系(構造物鉄工、自動車板金など)▽電子技術系(電工、工場電気設備など)▽建設・建築系(左官、家具など)▽サービス・ファッション系(貴金属装身具、西洋料理など)▽情報通信系(ITPCネットワークサポートなど)―に関する仕事40職種を予定している。
開会式では、オープニングムービーとして日立市の歴史や文化、観光地などを映像で紹介。地元の樫村千秋市長が「海と山、ものづくりのまちで環境都市でもある。市制70周年を迎えた記念の年に技能五輪の開催は意義深い」と歓迎の言葉を述べた。
アトラクションでは、茨城キリスト教学園の生徒や市内の合唱団が、日立市出身で戦後の歌謡界を代表する作曲家の吉田正や、北茨城市が生んだ詩人・野口雨情のメロディーを披露。都道府県旗の入場では、本県の遠藤友里恵選手(22)=和裁、古河和装=が元気に旗手を務めた。
大会会長の橋本昌知事は「熱意ある技で技能の大切さ、意義を伝えてもらいたい。日ごろの練習の成果を存分に発揮し、交流も深めてほしい」とあいさつ。来賓として葉梨衛県議会議長が祝辞を述べ、塩田泰仁・技術委員長が訓示を行った。
本県代表の矢幡光夫さん(21)=機械組み立て、日立製作所日立事業所=が「若手技能者の代表として精いっぱい競技することを誓います」と力強く選手宣誓した。参加選手に贈られる参加証書は、来年開催地の神奈川県代表の松浦尚美さん(家具)に手渡された。
大会は24、25の2日間にわたり県内13カ所、千葉県1カ所で、40職種で競われる。最終日の26日の閉会式で成績が発表され、表彰式が行われる。
開会式終了後、選手宣誓を行った矢幡さんは「ちょっと緊張してしまった。選手の後押しになるよう競技に臨む気持ちを伝えようと思った」と大役を終え、ほっとした様子だった。
(写真は管理者が撮影しました)