今日、11月29日は議会開設記念日。明治23年(1890年)11月25日、第1回帝国議会が召集されました。そして29日、大日本帝国憲法が施行されるとともに、第1回帝国議会開院式が行われました。昭和22年に日本国憲法と国会法が施行されるまで、帝国議会は92回開かれました。
 帝国議会は貴族院と衆議院からなり、貴族院は憲法及び貴族院令に基づいて、皇族、華族及び勅任議員により組織されていました。
 一方、衆議院は衆議院議員選挙法に基づいて、明治23年7月1日に実施された第1回衆議院議員総選挙において議員が選出されました。選挙権は一定の財産をもつ男子にのみ与えられる制限選挙とされていました。定数は300、最初の選挙は小選挙区制で行われていました。
 それから119年、日本の国会はどのように進化したでしょうか。確かに、制限選挙は普通選挙に変わり、誰でもが選挙権と被選挙権を持つようになりました。しかし、その中の議論は果たして……
首相が本会議中に揮毫、扇子に「友愛」と
読売新聞(2009年11月27日)
参考写真 26日の衆院本会議中、鳩山首相が審議そっちのけで扇子に揮毫(きごう)する一幕があった。郵政株売却凍結法案について公明党議員が質問中で、野党から「真剣さが足りない」との批判も出ている。
 扇子は長島昭久防衛政務官が支持者用に、と依頼したもので、以前首相が書いたと見られる「呑舟之魚不遊枝流」の文字があった。議場ではその脇にサインペンで「友愛」と書き足した。
 報道席からカメラマンが撮影すると、松野頼久官房副長官が気づいて注意、首相は慌てて扇子を手で隠した。
(衆院本会議中、扇子に「友愛」の文字を書き入れる鳩山首相=鷹見安浩撮影)
 一国の総理大臣が、野党の質問中に扇子に揮毫とはあきれ果ててものが言えません。「呑舟之魚不遊枝流」とは、“舟をまるのみするほどの大魚は小さな川にはすまない。大人物はつまらない者と交わったりはしない、また、高遠な志を抱く者は、小事にはかかわらないことのたとえ”です。総理ご自身はさぞ大きな魚のつもりでいるのでしょう。