12月17日、格安の旅行会社として有名なエイチ・アイ・エス(H.I.S.)が、設立30周年記念企画の一つとして、2010年のゴールデンウィークに、茨城空港をHISのチャーター便で“空港ジャック”すると発表しました。
これによると、来年3月11日に開港する茨城空港とフィリピンや中国などを結ぶチャーター便が、ゴールデンウィークにあわせて最大で20便運航されることになります。
このうちフィリピンのセブ島や中国の海南島への便については、この17日から募集を始めたほか、現在、グアムやチュニジア行きの便なども運航する計画を進めていて、来年1月にかけて順次、発表するということです。
HISの平林朗社長は「茨城県を含む北関東は700万人もの人口がいるので、この地域の需要の喚起を積極的に行っていきたい」と話しています。また、会見に同席した茨城県の橋本知事は「チャーター便を頻繁に飛ばしていくことで定期便への移行につながるような路線も期待できるので、県として全面的に応援したい」と語りました。(写真はH.I.S.の平野会長と橋本知事)
17日現在でホームページで公開されているツアーは、以下の3種類です。
- 5月1日出発→5月5日帰国!茨城空港直行チャーター便で行く ハイナン島5日間 ラグジュアリーホテルに滞在(184,000円〜194,000円)
- ≪5/1出発→5/5帰国≫フィリピン航空直行チャーター便で行く セブ島5日間(199,000円〜229,000円)
- アシアナ航空直行便で行く!茨城発着 ソウル3日間(29,800円〜87,800円)・・・3月11日より毎日1便設定
GW、最大20便運航 HISがチャーター便 茨城空港発
茨城新聞(2009/12/18)
茨城空港開港を記念し、旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)は17日、来年5月のゴールデンウイーク(GW)期間中に、約15地域に向けた最大20便程度のチャーター便運航を目指し、航空各社と交渉していると発表した。同社30周年の目玉企画で、地方空港で短期間に集中してチャーター便を運航するのは異例という。橋本昌知事は「チャーター便の頻繁な運航によって定期便への移行も考えられる。企画を全面的に応援したい」などと語った。
同社は、既にフィリピンのセブ島と中国海南島への直行便の運航を決め、同日、旅行商品の販売を始めた。このほか米国のハワイやグアム、中国の上海、インドネシアのバリ島、マカオ、北アフリカのチュニジアなどへの便も航空各社と交渉中といい、年明けには企画が出そろう見通し。
チャーター便はいずれも来年5月1、2両日のどちらかに茨城空港を出発。使用航空機は座席数150席前後が中心になるとみられ、全体で3千席程度の販売を見込んでいる。
同社の平林朗社長はチャーター便の集中運航について「開港直後だからできる企画で、定期便が多ければできない。今後は難しくなるかもしれない」などと説明した。
また、茨城空港について「首都圏でも地域によっては成田、羽田より便利な空港になる。北関東の新規需要を喚起し、継続的にチャーター便を運航できるよう努力したい」と述べた。
このほか、同社は来年3月11日の開港日以降、韓国ソウルへの定期便を利用した旅行商品も売り出している。
県は今年2月、同社にチャーター便運航を要請した。同社は30周年企画の一環として、チャーター便の集中運航を決めた。
現状で、茨城空港への定期便は韓国便だけ。開港まで3カ月を切り、これまでに台湾やハワイへのチャーター便運航が決まっている。