つくばの臍帯血バンク破綻 1500人分保管
茨城新聞(2009/12/19)
新たな預け先、所有者同意なく交渉
白血病治療などに使われる臍帯血(さいたいけつ)を個人から有料で預かるつくば市の民間バンクが破産し、保管する約1500人分の臍帯血の新たな預け先探しが所有者や現経営陣の同意のないまま進められる事態となっていることが19日、同社などへの取材で分かった。民間臍帯血バンクは全国に数社あるが、経営破綻(はたん)は初めて。業界参入に法的規制はなく、同社の社長は「引受先にきちんとした保管技術や施設があるかどうか分からず、どう扱われるか心配だ」と話している。出産という特別な機会にしか得られない?家族の財産?を利益に換えるビジネスの在り方が問われそうだ。
この民間バンクは「つくばブレーンズ」(塚田富美子社長)。10月16日、水戸地裁土浦支部から破産手続き開始決定を受けた。
関係者によると、保管する臍帯血のうち千人分は契約者から直接預かったもので、残る500人分は研究用など。破産管財人の弁護士が預け先を探しており、埼玉県戸田市の民間会社を有力候補として交渉中。塚田社長は「情報開示を求めたが、破産管財人は応じてくれない。大切な臍帯血を手放すことになり申し訳ない」。契約者の一人は「管財人に交渉相手を問い合わせたが明らかにしてくれない」と話している。
民間調査機関によると、つくばブレーンズは1998年に設立されたベンチャー企業。2002年に約6億円を投入した国内最大規模の保管施設が完成し、本格的に事業を開始。しかし契約者数が伸びず業績が低迷、債権者が破産を申請した。負債総額は約7億円。
臍帯血は赤ちゃんのへその緒や胎盤から採取される血液で、血液のもととなる造血幹細胞が豊富に含まれており白血病治療などに使われる。保管方法はバンクによって異なり、同社の保管料は10年間で約30万円(以降の保管料更新は年額1万円)だった。
情報の提供が遅れたことをお詫び申し上げます。茨城県つくば市で個人向けにさい帯血保管事業を手掛けていた「つくばブレーンズ」が、10月16日に水戸地裁土浦支部から破産手続きの開始決定を受けていたことが分かりました。東京商工リサーチによると、負債総額は約7億円に上っています。
つくばブレーンズ社は、1998年に設立されたベンチャー企業。2002年10月に総額6億円を投入した保管研究施設が完成して以降、本格的に事業をスタートさせました。
私的さい帯血バンクに関しては、日本さい帯血バンクネットワークからの警告もあり、井手よしひろ県議も、2004年2月25日に現地を直接調査した経緯があります。(私的さい帯血バンク「つくばブレーンズ」を視察)
しかし、さい帯血による再生医療事業の認知不足などで、年間約1000検体を見込んでいた当初の採取計画が思うように進まず、業績が低迷。施設の初期投資の負担も重くのし掛かり、昨年末から事業再建を進めていましたが、債権者からの申し立てで今回の事態に陥りました。
破産管財人の法律事務所では、利用者から預かった検体はつくばブレーンズ社がそのまま保管している、と説明しています。
利用者の方には、既に管財人の弁護士事務所から通告があったようです。
様々な情報が、利用者のブログに掲載されています。ぜひご確認ください。
「先日臍帯血を保存するために『つくばブレーンズ』という臍帯血の保管会社と10月頭に契約しました。ところが、本日、そのつくばブレーンズが破産したという連絡が法律事務所より届きました…。水戸地裁に10月16日に破産申請をしたようです」(ブログ「つれづれ」より引用)。
「つまり破産申し立て直前の契約書には、・つくばブレーンズが破産申し立てを行い、清算手続きに及んだ時、という項目が追加されている。明らかに、破産の準備が進んでますよね。これ」(「いちごとももと共働き:つくばブレーンズ破産」より引用)。
なお、「日本さい帯血バンクネットワーク」は、「公的さい帯血バンクとプライベートさい帯血バンクの違いについて」との記事が掲載されていますので、参考のため掲載いたします。
「先日臍帯血を保存するために『つくばブレーンズ』という臍帯血の保管会社と10月頭に契約しました。ところが、本日、そのつくばブレーンズが破産したという連絡が法律事務所より届きました…。水戸地裁に10月16日に破産申請をしたようです」(ブログ「つれづれ」より引用)。
「つまり破産申し立て直前の契約書には、・つくばブレーンズが破産申し立てを行い、清算手続きに及んだ時、という項目が追加されている。明らかに、破産の準備が進んでますよね。これ」(「いちごとももと共働き:つくばブレーンズ破産」より引用)。
なお、「日本さい帯血バンクネットワーク」は、「公的さい帯血バンクとプライベートさい帯血バンクの違いについて」との記事が掲載されていますので、参考のため掲載いたします。
公的さい帯血バンクとプライベートさい帯血バンクの違いについて
日本さい帯血バンクネットワーク
日本さい帯血バンクネットワーク
公的さい帯血バンク(以下、「公的バンク」と略)は、日本さい帯血バンクネットワークに所属するさい帯血バンクのことを意味します。公的バンクは白血病などの血液疾患のさい帯血移植による治療を目的に、個々の患者さんに適したさい帯血を提供するために、提供者の善意に基づいて、いただいたさい帯血を保存・提供するさい帯血バンクです。そのために国の助成金を得て、設立・運営されています。
それに対して、プライベートさい帯血バンク(以下、「プライベートバンク」と略)は、“あかちゃん自身あるいはその赤ちゃんの家族のための再生医療に役立てるためにさい帯血を保存しましょう”という企業であります。このプライベートバンクと「日本さい帯血バンクネットワーク」とは全く関係ありません。
両バンクには、目的の相違のみならず右の表に記載したように多くの相違点があります。これらの相違点に留意して、さい帯血の提供・保存先を決めてください。
従来、日本さい帯血バンクネットワークのホームページで「警告」と題して、公的さい帯血バンクとプライベートさい帯血バンクの違いを説明していました。
さい帯血保存する際の判断材料として役立てていただきたいと考え、最近の医学・医療の進歩から、この度これまでの「警告」文章を修正し、日本さい帯血バンクネットワークの見解として提示しました。
なお、同胞間/ 血縁者間さい帯血移植を必要とする可能性が高い場合には、医療機関や血液センターの技術協力によりさい帯血の保存をすることも可能です。
お近くのさい帯血バンクにご連絡いただければ情報提供いたします。
白血病等の重症の血液疾患患者に対する造血細胞移植による治療を目的にプライベート保存をお考えの方は以下をお読みください。
2009年7月11日
それに対して、プライベートさい帯血バンク(以下、「プライベートバンク」と略)は、“あかちゃん自身あるいはその赤ちゃんの家族のための再生医療に役立てるためにさい帯血を保存しましょう”という企業であります。このプライベートバンクと「日本さい帯血バンクネットワーク」とは全く関係ありません。
両バンクには、目的の相違のみならず右の表に記載したように多くの相違点があります。これらの相違点に留意して、さい帯血の提供・保存先を決めてください。
従来、日本さい帯血バンクネットワークのホームページで「警告」と題して、公的さい帯血バンクとプライベートさい帯血バンクの違いを説明していました。
さい帯血保存する際の判断材料として役立てていただきたいと考え、最近の医学・医療の進歩から、この度これまでの「警告」文章を修正し、日本さい帯血バンクネットワークの見解として提示しました。
なお、同胞間/ 血縁者間さい帯血移植を必要とする可能性が高い場合には、医療機関や血液センターの技術協力によりさい帯血の保存をすることも可能です。
お近くのさい帯血バンクにご連絡いただければ情報提供いたします。
白血病等の重症の血液疾患患者に対する造血細胞移植による治療を目的にプライベート保存をお考えの方は以下をお読みください。
- 凍結保存した細胞を、将来白血病などの治療のための移植に使用するには、十分な細胞数が必要です。世界的に、移植する患者さんの体重1kg あたり2,000万個以上の細胞が必要とされています。保存を依頼する場合には細胞数を確認してください。また、その会社で用いる方法では、あとで細胞を融解したときにどれくらいの細胞が生きているかも確認してください。
- 将来、培養して細胞を増やす予定であるとして、「将来いくらでも細胞を増やせる」というのは、まだ確立された技術ではありません。
- 保存状態により、培養が成功しないことがあります。また細菌の混入などがあっても成功しません。最近、造血細胞からiPS細胞を作る技術はできましたが動物実験では移植した動物に高い比率で悪性腫瘍の発生が報告されており、未だ確率された技術ではありません。「将来いくらでも細胞を増やせる」というのは、まだ確立された技術にはなっていません。
- 移植を受けるときは全身の抵抗力が弱っています。せっかくの移植用の細胞に細菌などが混ざっていると危険です。さい帯血の採取時に細菌の混入する危険性のないことについて確認してください。
- 私的に保存したさい帯血をご本人の移植に使う可能性はほとんどありません。白血病など造血器疾患の発生率は10万人に数人で、そのうちで移植が必要になる患者さんは2〜3割とされています。つまり、移植が必要になる可能性は10万人に1人程度です。また、患者さん自身の造血細胞を移植する治療は一卵生双生児間の造血細胞移植に似ていると考えられています。一卵生双生児からの兄弟間の骨髄移植はHLAは一致しているがHLA以外の遺伝子に差のある通常の兄弟間の骨髄移植に比べて再発のリスクが高くなることが知られています。実際、兄弟間では移植片対宿主病(移植した骨髄細胞からできたリンパ球が患者さんの臓器、組織を攻撃する反応)はほとんど起こりません。それだけ移植片対白血病(移植した骨髄細胞からできたリンパ球が患者さんの白血病細胞を攻撃する反応)が弱いと考えられています。従って、主治医は患者さん本人のさい帯血よりも公的バンクに保存している移植治療に適したHLAのさい帯血があれば公的バンクのさい帯血を移植さい帯血として、選択することも多いと思われます。
- 世界的に自己のさい帯血を用いた移植について、確かな臨床的データはありません。現在、造血細胞移植が必要となる病気にかかった場合、自分の骨髄細胞を使うか、骨髄バンクやさい帯血バンクを利用するのが一般的であり、これらは確立した治療法になっています。しかし、自己さい帯血移植についてのデータは殆どありません。
2009年7月11日
日本さい帯血バンクネットワーク
未公開株詐欺の法律強化願います、被害者はへっていません。
http://aysupport.blog.fc2.com/blog-entry-236.html
詐欺グループ統括役逮捕 被害総額5億円以上か
ついに逮捕ですね。
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/221114070.html
無職の松本幸彦容疑者(54)と山田光昭容疑者(64)は3月、架空の投資顧問会社の社員になりすまし、「医療会社の株を買えば高値で買い取る」などと持ちかけ、広島県の女性から現金50万円をだまし取った疑いが持たれています。
シービーシーは何度も自社で転換社債などを販売していたとあちこちに書かれていますし、未公開株販売の方では返金の話なども結構前から挙がっていたようですがこの頃はまともな臍帯血事業者として通っていたのでしょうか。
ヨミドクター 「再生医療」ルネサンスいた人と、シービーシーの社債券や株券を買ってしまった人、二重に被害がでています。
未公開株詐欺の中でもかなりたちの悪い集金システムです。
山田光昭容疑者が販売していたのがシービーシー社の株であれば、逮捕されたからといって被害者の方々の溜飲が下がるものではないでしょう。