12月24日、東京ガスは日立港(正式には茨城港日立港区)に建設を予定しているLNG備蓄基地の計画を、2年間前倒しし平成27年に完成させると記者会見をして発表しました。
 東京ガスは、温暖化防止のため二酸化炭素の排出が少ない天然ガスの需要が高まっているとして、新たな供給計画を発表しました。それによると、日立港に新たに基地を建設して都市ガスを製造し、パイプラインで栃木方面と結び、家庭や企業などに供給するということです。
 天然ガスはロシアのサハリンから液化した状態でタンカーで大量に運んでタンクに貯蔵し、基地でガスを製造する方法で、年間100万トンのガスを供給できる見込みみです。
 東京ガスは当初、8年後の平成29年の稼動を見込んでいましたが、温暖化防止の取り組みが加速する中、天然ガスの需要が拡大しているとして2年、前倒して6年後の平成27年度の供給開始をめざすことにしました。
 東京ガスが運営する天然ガスの基地としては東京湾内の3つの基地に次ぐ4つ目の施設になります。地元マスコミの報道によると、東京ガスの鳥原光憲社長は「環境エネルギー対策を進めるとともに地元の産業や雇用の拡大にも貢献していきたい」と語りました。
茨城県における天然ガスインフラ整備の概要
(1)設備概要
LNG基地(茨城港日立港区内)
LNGタンク1基(20万Klクラス)ほか
パイプライン(茨城県日立市〜栃木県真岡市)
高圧導管:口径600mm・約90km
(2)設備投資額
概算総額1,000億円程度
(3)稼働予定時期
2009年度〜2013年度グループ中期経営計画で検討していた2017年度の稼働予定時期を可能な限り前倒しし、2015年度を目標に関係者と協議を進める。
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参考:茨城県における天然ガスインフラ整備について