12月24日から、いばらきインターネット放送局がYouTubeでも見られるようになりました。
 10月29日開かれた茨城県議会決算特別委員会では、井手よしひろ県議は、広報広聴課所管の「いばらきインターネット放送局」への年間アクセスが9万5000件余りに減少していることを指摘し、動画サイトYouTubeの積極的な活用を提案しました。
 これに対して広報広聴課長は、「今までもYouTubeの活用は検討してきたが、井手県議の指摘もあり年内にYouTubeを活用した件のネット放送局を開設したい」と答え、この12月に実現しました。
 今日現在アップロードされている動画は5本だけですが、茨城県の地域情報をお知らせする内容となっています。県北地域の名物である「アンコウ鍋」の特集をエンベットしました。
 北茨城はあんこうの本場として有名です。あんこうの漁は秋口あたりからシーズンとなり、冬の寒い時期にはあんこう鍋の最盛期になります。また、初春〜初夏にかけて産卵の時期となり、産卵前のあんこうの肝はよく肥えて、肝を味わうには最良の時期であるといえます。
 北茨城に水揚げされるあんこうは、常磐沖の漁場で獲れるもので、ただのあんこうではなく、「きあんこう」と呼ばれる種類のものです。普通のあんこうの体色が黒褐色であるのに対し、きあんこうはその名の通り黄色みがかかった黄褐色です。また、あんこうには口の中に白い斑点があるのが特徴ですが、きあんこうにはありません。食用としては肝の脂が上質であることから、きあんこうの方がより美味であるとされています。
 北茨城の郷土料理である「どぶ汁」は、元は平潟の漁師が、当時売り物としてはそれほど価値のなかったあんこうを、船上での食料とするために作られたものとされています。肝を鍋に炒り付けて味噌と合わせ、船に積んだ水を節約するために、水分の多いあんこうから出る水と野菜の水分で煮て、冬場の漁で冷えた体を温めたといいます。他の地方では塩や醤油味の出汁で、身の他に肝も固形のまま煮るあんこう鍋がポピュラーですが、北茨城のあんこう鍋が肝を溶いた味噌出汁仕立てという独特な形態であるのは、このどぶ汁があったからだと言えるでしょう。(北茨城市のホームページより転載)