温暖化防止、街灯LEDに高校生がメッセージ
読売新聞(2009/12/29)
茨城県内の商店街では初めて、同県日立市のJR常陸多賀駅前通りの街灯が、消費電力の少ない発光ダイオード(LED)化されることになった。
LED電球には、地元高校生に地球温暖化防止に向けたメッセージを書き込んでもらい、環境に優しい商店街をアピールする。
高校生のメッセージは「若い人たちに地球温暖化防止を考えてもらい、思い出にもしてもらいたい」と、「多賀駅前中央商店街振興組合」と温暖化防止の啓発団体「ひたち地球温暖化防止協議会」が、日立一高、日立二高、多賀高の市内の三つの高校に呼びかけて実現した。
LED灯になるのは、JR多賀駅前から常陽銀行多賀支店前まで約1キロの街灯30基85灯。事業費は、国の補助も含めて約900万円。LED灯は水銀灯よりも少ない電力で明るさを保てる。寿命も4万時間(約9年)以上とされ、同組合の試算では、通りのLED化で年間に約12・5トンの二酸化炭素を削減できるという。
多賀高では、2年生の生徒らが「資源を大切に使おう」「緑を増やす」「地元で作って、地元で食べよう」などと、マジックで思い思いのメッセージを記入し、「取り付けられたら見にいきたい」「地球環境がよくなってほしい」などと話していた。
メッセージはLED電球の裏側に書かれ、取り付け後は歩道から見えなくなるが、街路灯の配置図で自分のメッセージの位置が分かるようにしてある。10年後の取り換え時に、生徒がメッセージを読み返せるように工夫する案なども出ているという。
協議会によると、メッセージの記入が終わったものから順次取り付けており、全てが終わるのは1月末頃の見込み。


実際にLED灯に取り替えられた歩道を歩いてみると、明るさには不足はなく、全く違和感はありませんでした。
総事業費は9150万円(うち国庫補助6100万円)で、来春1月までには全ての取り替えが完了する予定です。